BMWとダイムラー モビリティサービス事業の新会社設立
ダイムラーの傘下企業「moovel」のアプリ
BMWとダイムラーは9月20日、モビリティサービス事業の新会社をドイツ・ベルリンに設立すると発表した。
両社は、カーシェアリングやライドシェアなどのモビリティサービスをそれぞれ取り組んできたが、今年3月にモビリティサービスの提供で協力することに合意した。さらにモビリティサービスを持続的に成長させ、グローバル展開していくことを目指して、今回両社の事業を統合した新会社の設立に至った。
【サービス内容】
新会社は主に5つの分野で複合的なサービスの提供を目指す。
1.マルチモーダルとオンデマンドモビリティ
ダイムラーの「moovel」とBMWの「ReachNow」が統合したサービスを提供する。予約から決済までの機能を持ち、合計500万人を超える両サービスのユーザーに、多様なモビリティによるシームレスな移動を可能にする。
2.カーシェアリング
ダイムラーの「Car2Go」とBMWの「DriveNow」は31カ所の主要国際都市で運営している。今回両社のサービス統合によって自動車の有効活用が可能になり、都市全体に走っている自動車の数量を減らす環境効果が期待される。
3.配車サービス(Ride-Hailling)
「mytaxi」、「Chauffeur Privé」、「Clever Taxi」、「Beat」は、すでに欧州全域と南米でサービス展開をしている。簡単な操作で他人とタクシーを共有できる「mytaximatch」などのサービスは、都市の共通問題である交通混雑緩和へ貢献するとしている。
4.パーキングサービス
「ParkNow」、「Parkmobile Group/Parkmobile LLC」はチケットなし、キャッシュレスの駐車支援サービスを欧州と北米で提供している。駐車スペースの検索、予約ができるデジタルパーキングサービスは、駐車場を探す時間を減らすため、交通量の大幅な削減につながる。
5.充電サービス
世界的なEVへのシフトを背景に、世界最大の公共充電ステーションネットワークを持つ「ChargeNow」と「Digital Charging Solutions」が充電スタンドを見つけて決済までを簡略化したサービスを提供する。
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