ブリヂストン、マイクロソフト社と協業 タイヤ事業等の強化・拡充加速
2022/8/16(火)
ブリヂストングループは、Microsoft Corporation(以下、マイクロソフト社) と、Microsoft Azure(以下、Azure)を活用し、プレミアムタイヤ事業とソリューション事業の強化・拡充を加速するための協業を開始した。8月9日付のプレスリリースで明かしている。
Azureは、先進的で信頼性が高く、モビリティ業界との親和性が高いクラウドサービスだ。マイクロソフト社とブリヂストングループは、2020年にAzure上のMicrosoft Connected Vehicle Platform(以下、MCVP)を活用したタイヤモニタリングシステムの提供において最初の協業を開始し、サステナビリティやモビリティに対するビジョンを共有してきた。今回の協業では、そのスコープを、ブリヂストングループのリトレッドなどのタイヤセントリックソリューション事業などへ拡大し、DXによるイノベーションを加速する。MCVPを活用した今回の協業の一例として、ユーザーのタイヤ使用状況をリアルタイムでより詳細に把握し、より優れた質・量のタイヤデータを蓄積・独自のアルゴリズムで解析することが可能となる。これにより、より精度が高いタイヤ摩耗・耐久予測を実現し、ユーザーへのより安全で効率的なタイヤメンテナンスの提案、タイヤのリトレッド回数の拡大へつなげていく予定だ。
また、両社は、Azureを活用し、プレミアムタイヤ事業も強化する。データを中心として、グローバルでブリヂストングループの連携を深めることで、バリューチェーン全体のオペレーションの効率性・柔軟性を改善する。同時に、タイヤデータを活用した付加価値の高いプレミアム商品・サービスをユーザーに提供していくという。
さらに、両社は、ITオペレーションを進化させることで、ガバナンスやセキュリティを強化しながら、コスト改善、職場における生産性の向上も目指していくと述べている。
▼関係者のコメント
■株式会社ブリヂストン 代表執行役 Global CEO 石橋 秀一氏のコメント
ブリヂストングループは、プレミアムタイヤ事業、ソリューション事業、グローバルに幅広い拠点を持ち、それらを支える小売サービスソリューションネットワークを通じて価値を創造しています。この独自の“リアル X デジタル”プラットフォームと、今回の協業によるクラウドプラットフォームを連携させ、セキュリティを確保した形でタイヤデータなどを当社グループのバリューチェーン全体で活用し、データの価値を増幅させ、断トツ商品・断トツソリューションを進化させていきます。この取り組みにより、社会・お客様の安全性、生産性、経済価値の最大化に寄与し、CO2削減・資源生産性向上などサステナビリティへも貢献するなど、新たな社会価値・顧客価値を創出、競争優位の獲得を目指していきます。
■株式会社ブリヂストン 執行役 Joint Global COO パオロ・フェラーリ氏のコメント
2020年にMCVPを活用したタイヤモニタリングシステムでの最初の協業を発表して以来、ブリヂストングループとマイクロソフト社は、グローバルで重要なパートナーであり続けています。持続可能なモビリティ社会を実現していくことに共感し、当社グループがグローバルでイノベーションを生み出し、それらをお客様に迅速に提供することを可能にするためのより強い協業関係が構築できることを大変嬉しく思います。例えば、運送業者様にとっては稼働時間、ドライバーの安心・安全、徹底したコスト管理は最も重要な要素であり、これらに関連するデータなどさまざまなデータを、当社グループが解析することで、お客様の困りごとをお客様以上に深く理解し、解決するという新たな価値を提供していきたいと考えています。
■マイクロソフト社 General Manager, Automotive Mobility and Transportation サンジェイ・ラヴィ氏のコメント 全世界で加速度的にデジタル化が進み、データに基づく意思決定がなされていく中で、ブリヂストンがデータ解析による新たなソリューションを提供しようとしているのは素晴らしいことです。ブリヂストンとの継続的なパートナーシップはすでに多くの成功を収めていますし、今後もサステナビリティ施策やフリートマネジメントの強化、ビジネスでの様々な効率化を図るための新たなソリューションの構築に向けたジャーニーを支援できることを嬉しく思います。
(出典:ブリヂストン Webサイトより)