キャンピングカーを医療現場に Carstayが無償レンタル開始
2020/4/23(木)
車中泊スペースと車中泊仕様のクルマのシェアサービスなど「バンライフ」のプラットフォーム事業を展開するCarstay株式会社(カーステイ)は、新型コロナウイルス感染症の早期収束に向け、医療機関の病床や休憩所などの不足を解消するために、キャンピングカーやキャンピングトレーラーなどを無償で貸し出すプロジェクト「バンシェルター」を開始すると発表した。
「バンシェルター」は、車での「旅ライフスタイル」を提案する株式会社CarLife Japanと共同運営するプロジェクト。キャンピングカーや、牽引可能なトレーラーなどの事業者と連携し、医療機関向けに合計100台以上の車両提供を目指す。また、Carstayは4月23日、プロジェクトの助成支援を全国各地から募るためにクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で募集を開始。全国の車旅、アウトドア、キャンピングカーなどの関係者や賛同者から、合計1,000万円の協力資金調達を目指す。
クラウドファンディングにより集まった支援金は、キャンピングカーの貸し出しにかかる費用に充当し、支援者は新型コロナ収束後に各種アウトドアチケットのリターンを受けられる。
募集期間は6月15日まで。支援のプランは、最低金額で3,000円から最大で200万円まで。支援金を募る一方で、貸し出し用のキャンピングカーも募集している。
■「バンシェルター」プロジェクトの概要 医療施設は、キャンピングカーやトレーラーなどを無償で約1カ月間、2台から借りることが可能。期間終了後は、4月15日から開始したキャンピングカーや車中泊仕様の車に特化したカーシェアサービス「バンシェア」を介して有償で継続利用が可能※
※終了後の車両の消毒は利用した医療機関が実施する必要あり
Carstayは4月10日から、川崎市立井田病院(神奈川県)にキャンピングカーとトレーラーを無償で貸し出し。既にその他約10件の医療機関から問い合わせを受けている状況だという。現在、導入先となる医療機関を募集しており、関東から順次全国へと拡大していく方針だ。 ■キャンピングカー・バンタイプ車両の活用方法 Carstayが「バンライフ」で展開するキャンピングカーや車中泊仕様のバンは、場所問わず、あらゆる状況下で、応用した利活用が可能だ。特に医療分野では、診療・治療・待合・休憩・隔離向けの快適なシェルターとして有効活用することができるとしている。
海外では、キャンピングカーをシェルターとして利活用している医療施設や、ウイルス感染から隔離するためにキャンピングカーを利用する事例が増加しているという。
