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愛知県、中部国際空港にて自動運転の実証実験開始 5G・遠隔監視を活用

2021/10/25(月)

愛知県は、中部国際空港島において、空港利用者および空港島勤務者の移動手段を想定した実証実験を行う。10月18日付のプレスリリースで明かした。

愛知県は、2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、5G・遠隔監視・路車間協調等を活用した自動走行の技術を磨いている。2021年度は、交通事業者等が実運行において再現可能かつ持続可能なビジネスモデルの構築を目指し、3地域で実証実験を行う。

今回の実証実験のテーマは、「公道と空港制限エリアの同時運行・管理」だ。中部国際空港内の制限区域・空港島内の総合物流地区のそれぞれを周回するルートにおいて、2台の小型バス車両を同時運行する。

さらに、空港内制限区域においては、一部区間において運転席無人での運行を実施する。5GやAI等の技術を取り入れることにより、自動運転車両の運行の省人化と安全の両立を目指す。走行ルート上や車両内に設置した複数のカメラ(路側/車載カメラ)を5Gに接続して映像伝送し、複数車両の運行状況を遠隔管制室にて一元的に監視する。

路側カメラから伝送した映像中の車両(特殊車両を含む)、航空機、歩行者をAI映像解析技術によって認識し、遠隔管制室のモニターに視覚的に明示する。これにより、遠隔監視員が注視すべき箇所を明確にし、いち早く危険を察知する。

また、試乗受け付けおよび乗車時には、スマートフォンを用いた非接触での温度測定に加え、AI顔認証ソフトウエア「SAFR(セイファー)」を活用する。受け付けおよび車両乗車口に設置したカメラの映像から乗車人数カウントによる混雑状況把握、乗客の年齢・性別などの試乗者属性推定やリピーター分析の実証を行う。なお、愛知県は、同実証で得られた結果を踏まえ、将来の試乗者データ活用方法の検討につなげると述べている。

試乗者データ管理の仕組み



(出典:愛知県 Webサイトより)

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