長野県茅野市、通学バス・オンデマンドタクシーの実証実験を開始
2021/1/6(水)
長野県茅野市は1月5日、昨年12月に開始した通学バス・AI乗合オンデマンドタクシーによる実証実験の内容を発表した。この取り組みは、国土交通省の令和2年度日本版MaaS事業にも採択されている。
自家用車での移動比率が高い茅野市では、高齢者の免許返納、仕事中で親の通院や介護の送迎ができないといった交通課題が顕在化している。これらの課題解決を図るため、AIオンデマンド交通を導入したハブ&スポーク型の地域公共交通体系への転換を図っていく方向性が示され、AIオンデマンド交通、また通学バスの運行実験に至った。実証実験では、以下2つの検証を行う。いずれも2020年12月7日から開始しており、2021年5月31日まで実施する(通学バスについては、土・日・祝は運休)。
(1)通学バス
通学の電車の時間に合わせて、バス車両2台(定員28名)を使用し、朝夕それぞれ4便運行する。料金は、年齢を問わず1乗車につき150円。路線は、茅野駅~本町5丁目~粟沢橋~ピアみどりの間を運行する。乗降場所などの情報は、下記リンクから確認できる。
(2)乗合オンデマンドタクシー
スマートフォンアプリ「のらざあ」、またはコールセンターを通して配車予約ができ、AIが乗合タクシー(タクシー車両3台、ハイエース1台のいずれか)を配車する。また、スマートフォンを所有していない場合は、タブレット端末の貸し出しにも対応する。運行エリアは、茅野市の「豊平、玉川、泉野、中大塩、市街地(ちの)、米沢の一部、高速茅野バス停」。乗車場所は指定された場所となり、希望場所から少し離れることもあるが、希望場所から300メートル以内には停車する。
料金は、スマートフォン予約ではクレジットカードまたは現金払いが選択でき、距離・予約手段に応じて料金が異なる。例えば、距離3キロ未満でスマートフォン予約の場合300円、電話予約の場合は400円となる。
詳細は、下記リンクから確認できる。