デンソー、オンザロード社に出資 MaaS実現を見据えてシステム強化
CES2018で発表したデンソーのMaaSプラットフォーム
デンソーは4月18日、MaaS システムの技術開発を加速させるため、オンザロードに出資したことを発表した。出資額は1.6億円、出資後の出資比率は14.88%となる。
オンザロードは本社を愛知県名古屋市に置き、クラウドやエッジコンピューティング等で、次世代のソフトウェア開発を行う会社だ。
MaaSを実現するためには、Internet of Things (IoT)技術を利用することで、高速に移動する移動体から得た情報をリアルタイムに収集・解析し、その結果をクラウドを介して、運行管理やカーシェア等のサービス提供者に最適な形で伝えていく必要がある。デンソーは、MaaS領域を技術開発の注力分野の一つと定め、多様な車両情報を一元管理、共有するためのクラウド技術や情報を解析するAI技術、車載エッジコンピューターなどの技術開発を加速させている。
今回出資を行うオンザロード社は、従来から通信やクラウドを使った大規模なシステム開発において実績があり、次世代のモビリティサービスに必要となる基幹技術の開発において高い技術力を有している。今後デンソーは、オンザロード社の技術力や開発リソーセスを活用することで、MaaSシステムの開発体制を強化し、ソフトウェア技術開発を加速させていく。