関電100%出資のE-FlowにエクサウィザーズがAIモデル提供
2023/6/23(金)
株式会社エクサウィザーズ(以下、エクサウィザーズ)は、E-Flow合同会社(以下E-Flow)に対して、分散配置した系統用蓄電池※の電力を最適な条件で市場取引するAIモデルを提供する。E-Flowは、関西電力株式会社(以下、関西電力)の100%出資会社だ。
※ 電力系統に直接接続し、電力系統の安定化のために運用される蓄電池のこと。(プレスリリースより)
E-Flowは、分散型エネルギーリソースの運用に特化した会社として4月に設立した。7月より事業を開始し、2030年度までに全国で分散型エネルギーリソースの市場取引量250万kW、売上高300億円を目指している。さらに、同社は、サービスプラットフォーム「K-VIPs+」を基盤とし、系統用蓄電池のほか需要側のユーザーが保有する設備や再生可能エネルギーの発電設備など、多様な分散型エネルギーリソースを一元的に管理。これにより、最適な運用や電力市場取引を実現している。また、エクサウィザーズは、関西電力と分散型エネルギーリソースの運用におけるAI活用について、2021年から共同で研究開発を行なっている。一方、E-Flowは、エクサウィザーズのAIモデルなどのテクノロジーを2023年度中に導入予定だ。AIを活用することで、電力の需給など多種多様なデータや条件を考慮して、系統用蓄電池の各所有者が最適な条件で取引できることが期待される。なお、E-Flowは、系統用蓄電池におけるAI活用を始めた後、他のエネルギーリソースにもAI活用を広げていくと述べている。
(出典:エクサウィザーズ Webサイトより)