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ユーグレナら3社、SAF導入航空機による五島上空飛行ツアー発売

2022/7/19(火)

ORC機材(夕景)

株式会社ユーグレナ(以下、ユーグレナ)ら3社は、同社の製造・販売するバイオジェット燃料(以下、SAF)「サステオ」を導入した航空機で、五島市・福江島上空の遊覧飛行ツアーを発売した。7月14日付のプレスリリースで明かしている。
※ Sustainable Aviation Fuelの略称で、持続可能な航空燃料のことを指す。(プレスリリースより)
今回の取り組みは、ユーグレナ、オリエンタルエアブリッジ株式会社(以下、ORC)、および株式会社JTB(以下、JTB)で実施する、離島振興を通じた持続可能な地域づくりの一環だ。航空機はORCのものを活用し、企画と商品販売はJTBが担当する。

現在、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、国内外の取り組みが加速している。ユーグレナとORCは、今回の取り組みに先立ち、2017年にSAFフライトの実現と長崎県離島地域のさらなる振興を目指し、資本業務提携を発表した。また、ORCとJTBは以前から、九州離島観光の持続性、社会性、話題性を兼ね備えた新たな旅のスタイルの創出に努めてきた。

サステオは、ユーグレナが製造・販売するバイオ燃料の名称だ。植物や藻類などのバイオマスを原料として製造しているバイオ燃料は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出する。しかし、原料となる植物や藻類が成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にゼロとなる。このため、カーボンニュートラルの実現に貢献することが期待されている。

今回のツアーでは、2022年8月開業予定の再生エネルギーを利用したホテル「五島リトリートray」に3連泊する。昼食は、ユーグレナのコーポレートシェフ鳥羽周作氏が提供し、椿を利用したクラフトジン造りに挑戦する「五島つばき蒸溜所」の開業前見学もツアーに含まれている。14人~25人を催行人員として、7月15日から販売している。料金は、長崎空港発着で2人1室の場合は1人あたり49万円、1人1室の場合は1人あたり58万円だ。

なお、3社は、今後も同事業で得た知見をもとに、3社共同で脱炭素社会や離島振興を通した持続可能な観光、地域づくりの実現にむけた検討を継続すると述べている。

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