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自動運転車とドローンの組み合わせ「空飛ぶタクシー」を初公開 アウディ、エアバス他

2018/11/29(木)

空飛ぶタクシー(フライングタクシー)のプロトタイプ

アウディ、エアバス、イタルデザインの3社は、アムステルダムで開催されているドローンウィークで、空飛ぶ自動車“Pop.Up Next”のプロトタイプを初公開した。空飛ぶタクシー(フライングタクシー)用のこの革新的なコンセプトは、自動運転機能を備えた電気自動車とパッセンジャー(乗員用)ドローンを組み合わせたものだ。
初めての公開テストでは、パッセンジャーカプセルを搭載したフライトモジュールが、地上に置かれたグラウンド(地上)モジュール上に正確に着地し、パッセンジャーカプセルをグラウンドモジュールに連結して、自動運転によってテスト会場から走り去った。今回公開されたプロトタイプは1/4スケールモデルだが、早ければ10年以内には、大都市において、道路と空中を利用した便利で効率的なフライングタクシーサービスを利用できるようになる見込みだ。乗員は乗り換えをすることなく、レジャーを楽しんだり、車内でリラックスしたり、仕事をしたりすることが可能になる。

パッセンジャーカプセルを搭載したフライトモジュール



AUDI AG 調達及びIT担当取締役 兼 子会社のイタルデザイン社長 Dr. ベルント・マルテンスは、「フライングタクシーは、実用化に向けて準備を進めています。(中略)自動運転が実用化すれば、さらに多くの人々がクルマで移動するようになるでしょう。将来的には、高齢者、お子様や運転免許のない人々が、便利なロボットタクシーを利用したいと思うでしょう」と前向きに述べた。

このようなオンデマンドサービスがどのようなものになるのかを確認するため、アウディはエアバスの子会社であるVoom(ブーム)と協力して、南米で試験運用を実施している。顧客がメキシコシティまたはサンパウロでヘリコプター便を予約すると、アウディが着陸地点から、あるいは着陸地点までの移動手段を手配する。「このようなサービスは、お客様のニーズをより良く理解するのに役立ちます。将来的にフライングタクシーは、数多くの都市生活者にとって魅力的な移動手段となるでしょう。アウディは、“Pop.Up Next”によって、技術的に何ができるのかを模索しています。次のステップは、実物大のプロトタイプを飛行及び走行させることです」(Dr.マルテンス)。

さらにアウディは、ドイツ・インゴルシュタット市において、アーバンエアモビリティ・フライングタクシー・プロジェクトと呼ばれるイニシアチブを支援していて、アウディの本拠地において、フライングタクシーの試験運用を行う準備を整えている。このプロジェクトは、欧州連合が推進するスマートシティ及びコミュニティ政策において、ヨーロピアンイノベーションパートナーシップと呼ばれるイニシアチブを市場へと導入する取り組みの一環として行っている。バッテリー技術、規制、認証、インフラストラクチャーといった面で、一般の人々が新しいテクノロジーの利点を理解してもらえるように、このプロジェクトを進めている。

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