コネクテッドカー向けサービスの創発「Webとクルマのハッカソン2018」(後編)
2018/4/20(金)
Kチーム:あおり運転検知通報AI
サービス概要
ディープラーニングを使ったあおり運転判定で事故・事件につながりそうな危機を回避するシステム。特徴は車間距離を継続的に記録し、近すぎると通報、また後方車両に自動警告で「あおり運転記録中」と表示する。さらに走行記録と車両画像、危険ドライバーの情報をサーバーに自動蓄積して保険会社に提供、ボタン一つで110番にGPS記録を通報することもできる。走行中にあおり運転を検知すると、「あおり運転を検知しました。後方の車両に注意してください」と警告が出るほか、デンソーが提供したAPI「ヒヤリハット」を使用し、危険地帯に近づくとアラートが出る機能もある。審査員とのQ&A
・今後あおり運転を正確に判断する精度を上げるためにどのような技術を必要とするのか。→画像だけでなく音波を使用するなどデータを増やすことで精度が高められる。
・警察と連携すると面白いのではないか。
Lチーム:Otomobile(オトモービル)
サービス概要
カーナビ上でメロディーロードを再現するサービス。実際のメロディーロードに比べ、カーナビ上のためコストはかからず、自分のクルマのみメロディーが奏でられるため騒音の問題が発生しない。メロディーロードの基本のテープを状況によって変えられるのが利点だ。メロディーロード区間に近づくと「まもなくメロディーロード区間です。60キロメートルの速度で走行してください」とカーナビが通常のナビゲーションと同じようにアナウンスしてくれる。メンバーは「天気や交通量によって、メロディを奏でられる速度を変えることで事故や渋滞の抑制につながる」とコメント。審査員とのQ&A
・アイデアが非常に良いが、メロディーロードの意外性が損なわれているように感じる。・何らかの形で走り方や速度を制限させることに、音を関連付けていければ良い。
・もう一歩踏み込んだアイデアがあると、驚きを込めてそれを楽しめるような形で安全運転を追求できるような例になるのではないか。
最優秀賞に輝いたのはGチームの「オレヨメ(ワタカレ)」。受賞理由について審査員は「助手席エージェント型のアプリは他にもあったが、今後はユーザーが投稿した情報をみんなでシェアするという仕組みがメディアとして重要になって来る。その点が他と違った」と述べた。最後に「今後もいろいろなアイデアを出して、ユーザーのニーズにかなうようなサービス、社会の役に立つサービスを開発してほしい」とのコメントで本ハッカソンは締めくくられた。
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