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ひたち圏域MaaSでAIデマンドサービス始動 公共交通を補う地域の足に

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2021/6/15(火)

AIデマンドサービスに使用する車両

AIデマンドサービスに使用する車両
(写真提供: みちのりホールディングス)

茨城県日立市で2020年に始まった「ひたち圏域 MaaS プロジェクト」。これまでにMaaSアプリの開発をはじめ、自動運転バスやグリースローモビリティの走行テストなど、さまざまなモビリティサービスの実証実験を重ねてきた。

6月11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期されていたAIデマンドサービスの実証実験が始まった。路線バスとタクシーの中間的な位置づけで、従来の公共交通を補完する役割が期待されている。今回の実証は有償で行い、増加する免許返納者が将来安心して利用できる移動サービスを目指す。
【当記事に使用する写真・資料は全てみちのりホールディングスより提供】

■地域交通の複合検索や予約・決済を一括で

MaaSプロジェクトを推進する「ひたち圏域新モビリティー協議会(以下、協議会)」が発表した新たなAIデマンドサービスは、利用者による乗車リクエストをもとに、その時の車両・道路状況に合わせてAIがルートを計算し、効率的に配車・運行をするものだ。実施期間は6月11日から7月22日まで。料金は2km以内が400円、2km超が600円の設定で運行する。
※協議会に加盟する自治体・企業:日立市・ひたちなか市・高萩市・東海村・茨城県・関東運輸局・日立製作所・ひたちなか海浜鉄道・常陽銀行・茨城大学・茨城交通・電鉄タクシー・みちのりホールディングス



今回のサービスは、日立市内の二つのエリアを運行する。一つは、BRTのバス停(大沼BRT)を中心とする2km四方の大沼エリア、そしてもう一つは山側の団地エリアを中心とする南北約6kmの宮田・助川・成沢エリアだ。いずれのエリアでも住民の「生活の足」としての利用を想定している。なお、大沼エリアでは定員2名のセダン型タクシーを、宮田・助川・成沢エリアでは定員3名のジャンボ(ワゴン)タクシーを採用した。
※BRT: Bus Rapid Transitの略。バス専用道等を組み合わせることで、速達性・定時制の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステム。

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