ホンダ、1月の「CES2019」に出展へ 新たな価値創造に向け各事業の協業化狙う
2018/12/12(水)
■SAFE SWARM(セーフ スウォーム)
コネクテッドカー技術(ネット接続型や車車間/路車間通信自動車技術)を活用し、安全でスムーズな交通の流れの実現を目指す技術コンセプト。車車間/路車間通信でデータをやり取りすることにより、見通しの悪い交差点進入時の衝突を回避したり、合流時や車線変更時のスピードを分析し、適切なスピード・タイミングでの合流・車線変更をアシストすることで渋滞発生を防ぐなど、大群でも互いにぶつからずに泳ぐ魚の群れ(Swarm)のように、交通全体の流れを安全かつスムーズにすることを目指す。ホンダはCES 2017でコンセプトを発表し、2018年初頭から、通信機を搭載した車両を使って米国オハイオ州コロンバスからメアリズビルに向かう州道33号線にて実証実験を行っている。また同州メアリズビルでは、信号にカメラ・センサー・通信機を備え付けて車と通信するSmart Intersection(スマート インターセクション)の実証実験も開始している。
今後は、実証実験をさらに加速させるため、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)やCAV(Connected and Automated Vehicle:コネクテッドカー・自動運転車)に関わる企業・自治体との連携を強める方針だ。
■Wireless Vehicle-to-Grid(ワイヤレス ビークル トゥ グリッド)
電気自動車やプラグインハイブリッド車などをワイヤレスでグリッドと呼ばれる電力系統につなぎ、バッテリーに貯めた電力をグリッドの需要と供給の調整用電力として活用することで、電力需供のバランスを保ち、グリッドの安定化に貢献する技術。供給が不安定な再生可能エネルギーの導入促進に貢献するとともに、新たなビジネスモデルの創出を目指す。
車両底面と駐車場床面に取り付けたパッドにより、ワイヤレスで車両とグリッド間で充放電ができるシステムで、非接触充電技術を開発する米国のベンチャー企業「WiTricity(ワイトリシティ)」と共同研究を行っている。また、パッドの上に車両を駐車するだけで充放電が可能なため、利便性を飛躍的に向上させることができる上、将来的には自動運転車両への適用も可能になる。
■Honda Dream Drive
Honda Developer Studio※5がパートナー企業とともに開発に取り組むドライバー向け、パッセンジャー向けのアプリケーション。CES 2017で発表した「In-Vehicle Payment」「Dream Drive」という2つのコンセプトを元に、開発が進められた。Honda Dream Drive: Driver(ドライバー向けのアプリケーション)は、車載ナビゲーションを通じて、レストランの予約、映画チケットの購入、コインパーキングやガソリンスタンドでの支払いなどをクルマに乗ったまま行うことができる。一方、Honda Dream Drive: Passenger(パッセンジャー向けのアプリケーション)は、スマートフォンやタブレット上で、映画や、車の動きに合わせて進行するゲームなどを楽しめる。
Honda R&D Innovationsが運営する、車載用のアプリをより早く実用化するため、Hondaエンジニアとアプリ開発者が協業する場
CES 2019 概要
コンシューマー・エレクトロニクス分野では世界最大級の見本市主 催 者:Consumer Technology Association(全米民生技術協会)
開催日程:2019年1月8日(火)~11日(金)
開 催 地:米国ネバダ州ラスベガス市
会 場:Las Vegas Convention and World Trade Center
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