ニュース

低速自動モビリティiinoが公道テスト、「歩行者との共存」に向け課題抽出

有料会員限定記事

2023/2/7(火)

関西電力100%子会社のゲキダンイイノ合同会社(以下、ゲキダンイイノ)は、2023年1月27日から29日にかけて、低速自動走行モビリティ「iino type-S712」の実証実験を行った。実証は、公道である神戸・三宮の地下通路で実施。歩行者と共存する自動走行モビリティの実装に向けて、新たな段階へと踏み出した。

再編する街で、回遊性向上とにぎわい創出を

今回の実証実験は、ゲキダンイイノと神戸市が協力して実施した。神戸市では、都心部の再整備を進めており、繁華街である三宮駅周辺のエリアは歩行者中心のまちづくり(ウォーカブルシティ)を目指している。低速の自動走行モビリティである「iino」は、そんなまちづくりにおける回遊性向上と、にぎわいの創出という役割を担っている。

走行場所に隣接する広場「三宮プラッツ」

走行場所に隣接する広場「三宮プラッツ」



走行した場所は、三宮中央通り地下通路(通称:サンポチカ)。三宮駅と元町駅をつなぐセンター街からほど近く、昨年11月には大規模なリニューアルが行われた。実証実験では、歩行者が行き交う状況で、「iino」が車体前後のセンサーで周りの歩行者や障害物を検知しながら、あらかじめモビリティにインプットした神戸・三宮の地下通路の150mのコースを走行した。往来が盛んな環境下でもモビリティと歩行者が共存可能か、課題を抽出するのが実証実験の狙いだ。

「最大3人が立ち乗り」できる価値とは?

歩道走行を見据えたモデル「iino type-S712」の最高速度は従来モデルと同様に時速5km。人間の早歩きと同程度の速さで走行する点が特徴だ。実際の運行時はそれより遅い速度で走行することも可能で、今回の走行テストでは時速3.5kmで走行した。乗り降りの際は車体近くを並走するか、タッチセンサーに手をかざせば減速・停止できる。



※このコンテンツはLIGAREオンライン法人プレミアム会員限定公開です。会員の場合はログインしてください。
無料会員および有効期限切れの場合は以下のページから法人プレミアム会員にお申し込みください。

法人プレミアム会員に申し込む



ログイン



get_the_ID : 161752
has_post_thumbnail(get_the_ID()) : 1

ログイン

ページ上部へ戻る