いすゞ、架装物のモニタリングシステムを共同開発 商用車のコネクテッド化を加速
2021/2/10(水)
いすゞ自動車株式会社(以下、いすゞ)は、シャシから架装まで車両トータルでの稼働サポートサービスを目指し、極東開発工業と協業で、架装モニタリングのシステム「架装コネクテッド」を開発した。
いすゞは、商用車におけるコネクテッド技術を活用した新たなサービスの創出を目指している。これまでに、エンジンやトランスミッションをはじめとした、走行機能のデータをリアルタイムでモニタリングし、車両の不調を未然に防ぎ、不調・故障時もデータをもとにすぐ対応することでユーザーの稼働を支える高度純正整備「PREISM」などを提供してきた。今回の協業では、商用車の重要な機能である架装物について、脱着装置付きコンテナ専用車をはじめとする架装物の稼働や制御情報をシャシ側の情報通信端末を通じて取得するシステムである架装コネクテッドを開発した。
このシステムにより、架装物の稼働や制御情報を基に最適なメンテナンスや万が一の故障に迅速に対応するなど、ユーザーの稼働を支えるサービスの提供が可能となる。
加えて、日本フルハーフ、アイチコーポレーション、新明和工業、トプレック、菱重コールドチェーンの5社と、架装コネクテッドを活用した取り組みを行う。塵芥車、冷蔵・冷凍車、高所作業車やテールゲートリフターなどの多様な架装物にも対応していく方針だ。
また、いすゞは、オリジナル完成車シリーズに対しても、架装コネクテッドのシステムを活用し、シャシ・架装一体での「PREISM」を提供する。今後も、「MIMAMORI(運行管理)」や「PREISM」を通じて培ってきたコネクテッド技術を基に、多くの架装メーカーとの協業をはじめ、業界を超えたさまざまなパートナーとの協創活動を進める。
当記事で使用した画像は、いすゞ報道発表資料より抜粋。