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自工会が豊田会長の留任決定、新年度重点テーマ、新体制も発表

2023/3/24(金)

新体制や新年度の重点活動テーマについてオンライン会見で明らかにした(画像:日本自動車工業会)
一般社団法人日本自動車工業会(以下、自工会)は3月23日、オンラインで会見を行い、豊田章男会長の留任を発表した。また、「自動運転を活用したモビリティサービスの社会実装に道筋をつける」など2023年度の活動の重点テーマについて明らかにした。
豊田会長は1月に会長職を退く意向を表明していた。自工会の申し合わせ事項として「理事は各社の執行をつかさどる社長であること」があり、豊田会長についてトヨタ自動車株式会社が4月1日付での社長退任・会長就任を発表していたため。

一方で自工会の理事全員が豊田会長を慰留し、活動について各副会長が中心となるチーム体制で運営することを決定。豊田会長が残り任期1年間の続投を承諾したという。また、4月1日付でトヨタ自動車社長に就任する佐藤恒治氏が、自工会の副会長に就くことも決定した。

23年度の自工会の重点テーマ4点も明らかにした。各テーマの活動方針は次の通り。

1.競争力強化・税制
・モビリティを軸とした競争力を強化しながら、モビリティ委員会とも連携しつつ骨太な日本全体の産業政策を作る。目標達成のための税の集め方、使い方がどうあるべきかの税制についても関係者の骨太な議論を促す

2.GX(カーボンニュートラル)
・BEVをはじめとする電動化に取り組むと同時にCO2削減のため多彩なアプローチをとる
・5月のG7広島サミットの場でも自工会の姿を表現していく
・敵はCO2であって、内燃機関ではない。各国のエネルギー事情や産業構造に応じて最適な選択肢をとるべき。世界全体で、できることからCO2を削減していくことが重要

3.DX・MaaS
・人、クルマ、道路環境をデータ・デジタルでつなぎ、分析しながら交通事故をなくしていく
・自動運転を活用したモビリティサービスの社会実装に道筋をつける

4.ファンづくり(ジャパンモビリティショー)
・10月に開催するジャパンモビリティショーを中心に自動車産業のファンづくりを進める
・ショーは「体験・感動・共有したくなるものを提供し、日本が元気になる未来のプレゼンテーションの場」「将来の日本を引っ張るスタートアップ企業に中心的な役割を果たしていただく」「世界中の有識者に集まっていただく“モビリティ版ダボス会議”の場を提供」の3つを骨子に考える

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