観光MaaSの三浦COCOON、温室効果ガス排出量削減効果可視化へ
2022/7/15(金)
京浜急行電鉄株式会社(以下、京急電鉄)が事務局を務める観光型MaaSの三浦COCOONは、2022年11月に温室効果ガス排出量削減効果の可視化機能を実装する。7月13日付のプレスリリースで明かした。
三浦半島では、コロナ禍で密を避けたマイカーでの来訪が増加、繁忙期には特定の人気コンテンツや海のアクティビティなどへの一極集中が課題となっている。また、それが幹線道路での渋滞を引き起こし、温室効果ガスの排出量が増大しているという課題も抱えている。
三浦COCOONは、観光型MaaSとして、2020年10月から「新しいすごしかた提案」をテーマに、三浦半島での便利で新しい観光体験を提供してきた。具体的には、年間を通じたさまざまなアクティビティの発信、地域共通の予約・決済機能の提供、デジタルチケット機能による企画きっぷの販売、地域の二次交通を含めたマルチモーダル経路検索機能などだ。
また、三浦COCOONは、MaaSによる公共交通の利用促進のため企画乗車券のデジタル化も進めている。2022年4月にデジタル化した「よこすか満喫きっぷ」、「葉山女子旅きっぷ」は、ゴールデンウィーク中のデジタル化率が約40%となっている。
同機能実装の目的は、マイカーから公共交通の利用へ行動変容を喚起し、さらなるモーダルシフトを促進することだ。さらに、三浦COCOONのウェブサイト利用データ分析機能の追加を行い、来訪者の観光行動の傾向や特性を把握する。これにより、効果的な観光促進施策や混雑回避等の施策につなげる。
なお、同事業は国土交通省の「2022年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択されている。京急電鉄は、地域連携によるMaaSの活用を通じ、持続可能な観光モデルづくりを今後も推進すると述べている。
(出典:京急 Webサイトより)