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ヤマト運輸、連結トレーラの追加導入と区間拡大を発表 関東から九州まで

2020/3/11(水)

ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)とヤマトボックスチャーター株式会社、ヤマトマルチチャーター株式会社の3社は、スーパーフルトレーラSF25(車両長25メートルの連結トレーラ。以下、SF25)を新たに8台導入し、現在の運航している神奈川県から大阪府までの区間を3月10日から福岡県まで伸長したことを発表。輸送効率の向上で、物流の改善のみならず、環境負荷・ドライバー負担の軽減も目指す。
ヤマト運輸は物流業界の課題について、大型トラックドライバーの人材不足や高齢化が進んでおり、特に長距離運行では拘束時間が長いためドライバーに大きな負担が掛かっている点を指摘している。これらの課題の深刻化が進む中、国土交通省ではトラック輸送の省人化推進を目指し、2016年9月に「ダブル連結トラック実験協議会」を設立。さらに、2019年1月には車両長の基準を最大21メートルから25メートルまで緩和するなどの対応を進めている現状だという。

また、ヤマト運輸では2017年9月にダブル連結トラックを導入、2019年3月には一般社団法人全国物流ネットワーク協会会員4社(西濃運輸、日本通運、日本郵便、ヤマト運輸)による共同輸送を、関東(神奈川県)-関西(大阪府)区間で運行を行ってきた。

そして、2019年8月に国土交通省がダブル連結トラックの対象路線拡充を決定したことを受け、現行の関東(神奈川県)と関西(大阪府)間における運行に加え、関東(神奈川県)と九州(福岡県)間における長距離運行が始まった。
運行のイメージ図

運行のイメージ


ヤマト運輸は、SF25の導入で積載量が従来の2倍になることで、車両台数の削減、ひいてはCO2の排出量削減にも貢献できるとしている。さらに運行にあたっては、関西を中継地点としてドライバーが乗り換えることで、長距離輸送による負担軽減も図る。今後は、拡大した区間内で他事業者との共同輸送、東北エリアへの区間伸長に向けて取り組む方針だ。

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