南城市・うるま市で観光型MaaS 周遊プランに小型EVやコミュバスなど活用
2020/11/24(火)
NECソリューションイノベータ、沖縄県南城市、沖縄県うるま市、りゅうにちホールディングス、沖東交通、NearMe、ギフティ、タピック沖縄、アンサ沖縄リゾートの9者は、2021年2月5日から3月28日まで、南城市およびうるま市の観光振興および地域の活性化を目的に、各種モビリティを活用した観光型MaaSの実証実験を行う。
南城市は世界遺産「斎場御嶽」や「おきなわワールド」、うるま市は世界遺産「勝連城跡」など多くの観光資産を有している。その一方で、公共交通機関を利用したアクセス手段や、市内を周遊するための交通ネットワークが少なく、より自由に移動ができる二次交通や周遊手段の整備が求められている。2020年2月から3月にかけて、南城市内ではオンデマンド交通と小型モビリティなどを活用した観光型MaaSの実証実験を先行して実施。参加者の9割以上がジャンボタクシーと小型モビリティの組み合わせによる南城市内の周遊を高く評価し、また再度利用したいと望む参加者も9割に上ったという。
この検証結果を踏まえ、観光型MaaSの有効性をさらに検証するため、実施エリアをうるま市に広げ、周遊手段やサービスを拡充して来年2月から実証実験を開始するに至った。
実証実験では南城市内での小型モビリティや市内を巡るコミュニティバス「Nバス」の活用に加え、キャンピングカーを活用した新たな宿泊体験を提供する。キャンピングカーは、大型ディスプレイ・Wifi通信環境・空調などをエンジンが停止した状態でも利用できるオリジナルのキャブコンタイプと、快適性と運転性を考慮したバンコンタイプの2種類を用意する。
また、南城市・うるま市が推奨する観光ルートへの誘致を行う専用アプリ上に、観光スポットなどに関するミッションを提示し、参加者はミッションを達成して得たポイントを記念品と交換することなども可能。
そのほか、各種モビリティの利用チケットや有料観光施設の入場券を電子化し、利用時に専用アプリ内で電子スタンプを使って認証することで、利便性の向上に加えて不正利用の抑止についても検証する方針だ。
今回の実証では、2泊3日の2種類のプランを募集型企画旅行として提供する。企画旅行の募集は、Webサイト(https://travel.nearme.jp/okinawa/)で行う。