【みちのり×Via】AIがバスのルート・ダイヤを生成 会津若松でサービス開始
2020/10/23(金)
株式会社みちのりホールディングス(以下、みちのりHD)、会津乗合自動車株式会社(以下、会津バス )、Via Mobility Japan株式会社(以下、Via Japan)は、10月27日から「ダイナミックルーティング」サービスを開始すると発表した。
会津若松市内の会津オリンパス株式会社(以下、会津オリンパス)の従業員を対象に、AIを活用した柔軟なルート設定による移動サービスを提供する。
「ダイナミックルーティング」は、利用希望者が専用アプリ「My Ride」や会員用サイトから予約登録(希望乗車・降車場所と利用時間の選択)を行うと、AIが車両のルートやスケジュール(ダイヤ)を計算して、効率的な配車・運行を行うサービスだ。今回のシステム開発は、世界約120都市でサービスを提供するVia Transportationの日本法人であるVia Japanが行った。会津若松市内の会津オリンパス株式会社(以下、会津オリンパス)の従業員を対象に、AIを活用した柔軟なルート設定による移動サービスを提供する。
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既存バス停309カ所に加え、バーチャルバス停(標柱を置かない乗降場所)を147カ所設定し、合計456カ所で乗降が可能だ。予約のリクエストごとに10,000通り以上の組み合わせを数秒間で計算するアルゴリズムをもとに、予約者の乗車希望場所と目的地(降車場所)、乗降希望時間帯に対して、最適な車両とルーティングを設定する仕組み。
今回の「ダイナミックルーティング」により、利用者は多数のバーチャルバス停を利用することで既存バス停よりも自宅に近い場所で乗降できるようになる。また、アプリ画面で乗車するバス停までのルートや、車両の現在位置・到着予想時刻、車両情報(ナンバープレート等)を確認できるほか、乗車後は、車両のリアルタイムの位置と目的地への予定到着時刻が表示されるなど、さまざまな機能を備える。
運行は10月27日から会津若松市内で開始。会津オリンパス従業員のバス通勤者30名を対象に実施し、順次拡大する予定だ。出勤時間帯の7~8時台と退勤時間帯の18~20時台に、当面は車両2台で運行する。
中型バス車両でAIを利用したサービスの商用運行は、今回の会津バスの事例が日本初となる(みちのりHD調べ)。また、同事業は、国土交通省の令和元年度「新モビリティサービス推進事業(新型輸送サービス導入支援事業)」の採択を受けている。