ニュース

三菱電機、鉄道向け長距離LiDAR開発 600メートル先の人や障害物を検知可能

2025/11/25(火)

※ピンク色の四角枠が
マネキン人形の位置

三菱電機は11月20日、600メートル先の人や障害物を検知可能な鉄道向け長距離LiDAR開発を発表した。開発品のデモンストレーション機は、「第9回鉄道技術展2025」(11月26日~29日、於:幕張メッセ)に出展するという。

同技術の特長は、鉄道車両走行時の前方監視の用途でLiDARを鉄道車両の運転席に搭載した場合に600メートル先の人の検知が可能となるほか、鉄道沿線の安全確認の用途で沿線に定点設置した場合に、600メートル先の20センチメートル程度の小さな落下物の検知が可能となることだ。さらに、付属のLiDAR制御装置に搭載した物体検出AIにより、点群データのみでは特定しづらい障害物の種類を高速・高精度に識別できるという。

なお、三菱電機は、今回の開発成果をもとに、物体検出AIを内蔵した鉄道向け長距離LiDARの、2027年度の製品化を目指す。さらに、今回の開発技術の特長である、長距離検知や小さな物体の検知を生かし、高速道路における障害物検知等、多様な用途への適用拡大を図る。そして、これらの技術の普及により、鉄道の自動運転化や鉄道沿線・高速道路などの安全確認作業の効率化に貢献すると述べている。

get_the_ID : 249587
has_post_thumbnail(get_the_ID()) : 1

ログイン

自動運転特集

ページ上部へ戻る