三井物産とKDDI、新会社GEOTRA設立 人流等をAI分析・可視化へ
2022/6/13(月)
三井物産株式会社(以下、三井物産)とKDDI株式会社(以下、KDDI) は、株式会社GEOTRA(ジオトラ 以下、GEOTRA)を設立した。6月9日付のプレスリリースで明かしている。GEOTRAは、人の流れを中心とした地理空間上の情報をAI分析・可視化ができるデータプラットフォームを提供する。
近年、都市生活をデジタル技術で豊かにするスマートシティ事業への期待が高まっている。政府が掲げる「Society 5.0」の実現に向け、デジタル技術による生産性向上や事業変革が求められており、企業や自治体がDXの取り組みを推進している。街づくりにおいては、人流の把握および将来予測が必要だ。三井物産とKDDIは2021年3月、AIやau位置情報を活用し、人々の移動手段・時間・目的などを把握・予測可能とするプラットフォーム・分析サービスを開発した。GEOTRAは、同プラットフォームを「GEOTRA地理空間分析プラットフォーム」として提供する。これにより、スマートシティ開発などに関わる企業や自治体など、さまざまな事業者の企画・政策に関する意思決定を高度化することを目指す。
GEOTRAは、既に同プラットフォームによるデータを活用し、三菱地所株式会社と共同で丸の内エリア (大手町・丸の内・有楽町)のMaaSや街の利便性向上に関する施策検討など、エリアの魅力向上に関する取り組みを開始している。
また、渋谷区は、区が抱える課題を的確かつ迅速に把握するためのデータ収集を進め、区の現状を可視化・分析を行う「シティダッシュボード」に同プラットフォームを活用している。今後は、区内の移動ニーズやエリア・空間の特性把握にも活用していく予定だ。
今後、三井物産とKDDIは、両社の強みを発揮し、スマートシティ分野に加え、モビリティ、エネルギー、インフラ、エンターテインメント、ヘルスケアなどの領域におけるさらなる協業深化を目指すと述べている。
(出典:KDDI 公式Webサイトより)