電車での貨客混載の取り組みまとめ【2020年~2021年10月】
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2021/10/20(水)
交通機関では、どの程度座席を埋めるられるかという問題を抱えている。そこで空席を利用して荷物を運ぶという取り組みが進んでいる。特に列車は、長距離かつ定期的に運行するため、海産物や駅弁などの輸送も可能だ。当記事では、2020年から2021年10月まで行われた電車での貨客混載の取り組みをまとめる。
JR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ)
JR東日本スタートアップと、水産物や青果の卸・小売を手がける株式会社フーディソン(以下、フーディソン)は、2020年10月23日から新幹線・特急の荷物輸送を活用した鮮魚の宅配と店頭販売を開始した。また、店舗からの陸路輸送も行い、CBcloud株式会社(以下、CBcloud)が実施する。フーディソンは、2017年度のJR東日本スタートアッププログラムにおける採択企業で、2019年4月にJR東日本スタートアップと資本業務提携を締結。新しいタイプの鮮魚店「sakana bacca」を品川で開業し、2021年10月現在は都内7店舗で展開している。2019年6月には新幹線荷物輸送による鮮魚輸送の実証実験を実施。JR東日本が持つ資産とITを活用した新しい水産流通実現に向けて協業を推進している企業だ。
新幹線・特急荷物輸送とフーディソンのプラットフォームを組み合わせることで、鮮度落ちが早く、生で出荷することが難しい海産物を獲れたてのまま首都圏に届けることが可能になる。さらに、金曜日限定・新潟港の商品に限り、事前に「sakana bacca エキュート品川店」店頭で申込を済ませた顧客には、CBcloudの配送マッチングプラットフォーム『PickGo』を活用し、当日中に自宅へ配送する。
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