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スマートシティ先行15事業で実行計画を策定 社会実装に向け加速

2020/4/24(金)

先行モデル15事業の分布図

先行モデル15事業の分布
国土交通省 プレスリリースより

国土交通省は、スマートシティの先行モデルプロジェクトの対象15事業について、「スマートシティ実行計画」を策定し、発表を行った。今後はこの実行計画に基づき、各地でスマートシティの社会実装に向けた支援を行う方針だ。
先行モデルプロジェクトの15事業は、昨年5月に選定された。全国に先駆けた取り組みとして期待を寄せられ、昨年8月に設立したスマートシティ官民連携プラットフォームなどを通じた支援などを受け、これまで計画策定や実証実験を進めてきた。

今回策定された「スマートシティ実行計画」は、都市・地域における将来像、その将来像の実現にむけた課題・取り組み、社会実装に向けたロードマップ、社会実装後の持続可能な取り組み体制などを示したもの。

各プロジェクトの実行計画の詳細については、国土交通省Webサイトから参照できる。
国土交通省 モデルプロジェクトのスマートシティ実行計画
https://www.mlit.go.jp/toshi/tosiko/toshi_tosiko_tk_000051.html

■参考:対象15事業

▼北海道 札幌市 
・ICTにより健康・快適を実現する市民参加型スマートシティ
健康寿命が全国平均を下回り、政令市の中でも下位に位置している現状に対し、市民参加型のスマートシティにより健康と賑わいの向上を目指す。

▼秋田県 仙北市 
・イノベーションの駆動力としてのスマートシティ
グローカル・イノベーションを具体化し、市民生活の質の向上、産業の活性化、雇用の拡大等、地域内の生産性向上を目指す。

▼茨城県 つくば市 
・スマートシティ「つくばモデル」
高齢者等の交通移動弱者の社会参画を促すため、自家用車に依存することなく、安心・安全・快適に移動できるモビリティを提供することによって外出のしやすいまちを目指す。

▼栃木県 宇都宮市 
・宇都宮スマートシティモデル
国内初の全線新設軌道のLRTを軸に「モビリティ(AI運行等)×ホスピタリティ(生体認証等)×エネルギー(地域新電力等)」などを通じて、だれもが自由に移動でき、便利で楽しく過ごせる、クリーンなまち「地域共生型スマートシティ」を実現。

▼埼玉県 毛呂山町 
・毛呂山町スマートシティ先行モデル事業
民間主体のまちづくり会社による新技術を活用した事業展開で、小規模自治体における持続可能な地域づくりに資する社会システムを構築。

▼千葉県 柏市
・柏の葉スマートシティ
「公・民・学連携」+「データ駆動」による地域運営を通じ、駅を中心とするスマート・コンパクトシティとして「進化し続けるまち」を目指す。

▼東京都 千代田区 
・大手町・丸の内・有楽町地区スマートシティ
日本経済を牽引する東京都心のエリアとして、IoTやAI等の技術や都市のデータを活用することで、 「既存都市のアップデートとリ・デザイン」を「公民協調のPPP、エリアマネジメント」によって実現し、新たな価値を創出する仕組みを構築して時代をリードする国際的なビジネスのまちを目指す。

▼東京都 江東区 
・豊洲スマートシティ
豊洲エリアの魅力・施設、スマート化された食や移動等の都市機能をつなぎあわせ、まちの課題を解決するとともに、多様な施設・個人が共存共栄しながら、未来の働き方、住まい方、遊び方を実現する「ミクストユース型未来都市」を目指す。

▼静岡県 熱海市・下田市 
・「VIRTUAL SHIZUOKA」が率先するデータ循環型SMARTCITY
3次元点群データで創る「VIRTUAL SHIZUOKA」をあらゆる分野へ活用し、誰もが安全・安心で利便性が高く快適なまちを目指す。

▼静岡県 藤枝市
・ふじえだスマートコンパクトシティ
市民の利便性向上につながる先端技術を生かしたサービスと、データ活用に向けた都市OSの構築でスマート・コンパクトシティを実現。

▼愛知県 春日井市
・高蔵寺ニューモビリティタウン
交通のベストミックスによる『高蔵寺ニューモビリティタウン』を実現し、新たな若い世代への居住促進と全ての住民への安らぎを提供し続けることで、持続可能で暮らしやすいまちを実現。

▼京都府 精華町・木津川市
・スマートけいはんなプロジェクト
多様な交通手段とその先にある目的との一体性を高めることでサービスの付加価値を向上し、地域の活性化を図る。

▼島根県 益田市
・益田サイバースマートシティ
市保有光ケーブルを用いたIoT基幹インフラの構築によるインフラ維持管理、見守り支援、医療健康支援による行政コスト削減の実現と魅力的地域の創出。

▼広島県 三次市
・中山間地・自立モデル検討事業
自家用旅客運送サービス(支えあい交通)を軸とした、“シームレスな乗り継ぎサービス”、“貨客混載輸送サービス”、“地域内移動や住民交流の活性化に資する取組”等を展開することで、持続可能な中山間地型のスマートコミュニティモデルの構築を目指す。

▼愛媛県 松山市
・松山スマートシティプロジェクト
データに基づいて都市マネジメントを行う「データ駆動型都市プランニング」を実装。様々な都市データの組み合わせにより、歩いて暮らせるまちづくりのほか、健康増進、地域活性化など複数課題の解決を目指す。

国土交通省 プレスリリース「スマートシティの実現に向けた計画を策定~15の先行モデルプロジェクトにおける実行計画~」
http://www.mlit.go.jp/report/press/toshi07_hh_000154.html

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