同社は、2019年2月の事業開始以来、自治体や企業などと連携して、全国各地でMONETの配車プラットフォームを活用したオンデマンドバスなどの導入や実証実験を進めてきた。2021年8月には、オンデマンドバスや医療・行政MaaSなどの各種サービスをワンパッケージで提供可能にする事業者向けのサービスと、ユーザー向けのスマホアプリ「MONET」の提供を開始している。


オンデマンドバスの利用には予約が必要だが、専用のスマホアプリなどは、高齢者にとって画面操作が難しく、各地で導入されているオンデマンドバスは電話での予約が多いのが現状だ。電話での予約は簡単に行えるものの、通話料が利用者の負担になることや、タイミングによっては電話がつながりにくく、スムーズに予約がしづらいといった課題があった。

同社は、スマホアプリ「MONET」の利用者にアプリの操作上の課題や、スマホの利用実態などのインタビューを実施している。ほかにも、高齢者を対象としたユーザビリティーテストなどを行うことで、誰でも分かりやすく簡単に操作ができるUIを実現した。

さらに、予約完了後は、LINE公式アカウントのトークルームに予約内容を自動で通知する。そのため、利用者はLINE公式アカウントの画面を開くだけで、いつでも予約を確認することが可能だ。

また、同社は、オンデマンドバスをはじめとする各種MaaSをワンパッケージで提供可能にする事業者向けのサービスのオプション(以下、LINE連携オプション)として提供する。同サービスの提供を通して、デジタルディバイドを解消し、高齢者のオンデマンドバスの利用を促進する。同時に、今後も生活者一人一人に寄り添ったサービスの提供を進めていくという。

なお、MONETのサービスを活用してデマンド型の乗合タクシーを運行している群馬県富岡市では、「LINE連携オプション」を活用したLINEからの予約機能を、2023年3月中旬から先行して導入する予定だ。


(出典：MONET Webサイトより)