MONETら、三重県で医療MaaS実施 中山間地域6町で車両を共同運用
2021/11/2(火)
MRT株式会社(以下、MRT)は、内閣府・総務省・経済産業省・国土交通省が連携し選定する令和3年度スマートシティ関連事業のうち、経済産業省「無人自動運転等の先進MaaS実装加速化推進事業(地域新MaaS創出推進事業)」の実証事業に関わる受託事業者に選定された。11月1日付のプレスリリースで明かしている。
同事業は、MRT、MONET Technologies株式会社、大日本印刷株式会社、株式会社オリエンタルコンサルタンツ、および三重広域連携スーパーシティ推進協議会と連携して行う。三重県の大台町、多気町、明和町、度会町、大紀町および紀北町(以下、6町)にて「オンデマンド医療MaaS」の実証実験を、2021年11月4日から12月27日まで実施する。6町は共通して、人口減少と高齢化という課題を抱えている。さらに、中山間地域に存在しており、公共交通機関が乏しく、医療へのアクセスが困難だ。これにより、慢性疾患の重症、医療費の増大といった問題も抱えている。一方、中山間地域を中心とした地域における公共交通の多くは、自治体の負担により運営されている。
今回の実証事業では、地域住民の医療アクセスの改善や、オンライン診療などの新たな受診機会の創出により、健康意識の高まりや行動変容を促して医療費抑制につなげる。さらに、6町が連携してマルチタスク車両を共同運用し、財政負担の軽減についても検証する。
具体的には、看護師や保健師がマルチタスク車両で患者の自宅を訪問し、車両内で保健指導や受診勧奨を行う。さらに、ビデオ通話を用いて病院内の医師によるオンライン診療やオンライン健康相談などを行う予定だ。
(出典:MRT Webサイトより)