これまで富岡市では、運転免許証を自主返納した高齢者など、移動が困難な市民の移動手段を確保するために、一部地域におけるデマンド型の乗合タクシーの導入や、ルートの見直しなどに取り組んできた。現在では、一部の地域を除いて路線定期運行型（決められた路線を時刻表通りに運行する形態）の乗合タクシーを運行している。

今回デマンド型に移行することで、運行時間内（午前8時～午後5時、年末年始は運休のぞく）に、約300カ所に設置された停留所間であれば、市内の全域を移動することが可能となる。

運行を開始するデマンド型乗合タクシーは、ICTを活用したMONETの配車システムを導入することで、予約状況に応じた最も効率的なルートを算出して運行する。また、利用者は、電話またはMONETが提供するスマートフォンアプリで乗車の予約をすることができる。利用希望日の5日前から予約が可能で、当日予約は利用希望時刻の15分前まで可能。

運行車両は、最大7人乗りのミニバン6台（うち2台は車椅子のままで乗車可能）を使用し、運行事業者には、上信ハイヤー、日本中央交通が参画する。運賃は、市内在住・在学または在勤者、小学生、障がい者（同伴者含む）は1乗車100円、上記以外は1乗車500円と設定されている（未就学児は無料）。