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【国内初】南海電車、自動改札機でVisaタッチ決済の実証実験 2021年春から

2020/12/25(金)

南海電気鉄道株式会社(大阪府)、三井住友カード株式会社、QUADRAC株式会社、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社は、2021年春より南海電鉄の一部の駅において、Visaのタッチ決済とQRコードによる入出場の実証実験を実施する。駅の改札でVisaのタッチ決済による入出場を可能とするのは国内で初の取り組みだ。
キャッシュレス決済はこれまでインバウンド消費やキャッシュレス・消費者還元事業を追い風に着実に拡大してきた。コロナ禍に伴う新しい生活様式のなかでも、非接触決済に関する消費者の意識が高まっており、タッチ決済は今後普及が急速に進み、2025年の大阪・関西万博時には日常の風景になるものと期待されている。

今回の実証実験では、大阪ミナミの中心地「なんば」と関西の空の玄関口である「関西国際空港」や、「和歌山」、世界遺産「高野山」を結ぶ南海電鉄の一部の駅にVisaのタッチ決済用改札機を設置する。実施期間は2021年春から2021年末までとなる予定だ。

実験では「都度利用」と「事前購入」の2種類のサービスを提供する。

「都度利用」ではVisaのタッチ決済機能のあるクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードを、入場時と出場時に改札機へかざすと改札通過と運賃精算をすることができ、普段使用しているVisaカードにより乗車区間の運賃をその都度決済することが可能だ。

「事前購入」では南海電鉄が提供するアプリまたは販売サイトで企画乗車券を事前に購入し、スマートフォンに表示されたQRコードを入場時と出場時に改札機へかざすことにより改札通過ができる。
改札機イメージ

改札機イメージ


南海電鉄はサービスの企画・設計、三井住友カードはVisaのタッチ決済導入支援・プラットフォームの提供、QUADRAC社は交通事業者向け決済および認証に関するSaaS型プラットフォームの提供、ビザ・ワールドワイド・ジャパンはVisaのタッチ決済に関するソリューション提供を担当する。

この実証を通じて鉄道利用客の利便性向上や非接触決済を活用した新しい生活様式への対応、企画乗車券のデジタル化からの新たなMaaS事業の展開を図る。

なお、この事業は国土交通省から日本版MaaSの普及に向けた基盤整備の一環であるキャッシュレス決済の導入に対する支援事業に選定されている。

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