ドコモら、AI・ロボット活用に向けた通信環境検証 安定通信でDX推進へ
2025/12/12(金)
NTTドコモビジネス、ドコモ・テクノロジ、情報通信研究機構(NICT)、ポケット・クエリーズ、横須賀リサーチ・パーク、大林組、東北大学、仙台市、他2社は、実現場におけるAI活用に係る実証実験実施を発表した。
同実証は、総務省の2024年度補正予算「地域社会DX推進パッケージ事業(AI検証タイプ)」の採択を受け、実施する。実証の目的は、通移動可能なロボットが通信制約のある環境下でも安定してAI画像解析を行えるよう、メタサーフェス反射板※1による通信不感エリア※2の解消と、画像解析AIのエッジ・クラウド連携における通信量削減だ。仙台市役所と東北大学の2カ所で実施するという。仙台市役所で実施する通信量削減の実証では、実際の建築現場におけるユースケースを想定し、足元が土で周囲に建材や足場、建設途中の建物が存在し、背景が遮音や目隠しのための仮囲いなどになっている映像データを解析対象とする。一方、東北大学での通信量削減の実証では、農場における鳥獣監視を取り上げ、鳥獣の検出を通して異常検知エッジAI・クラウドAI連携の通信量削減効果を評価します。実際の鳥獣害対策のユースケースを想定し、広域環境で任意の鳥獣監視視点を実現できる移動ロボットに搭載したカメラによる取得映像を解析対象としている。
また、仙台市役所で実施する電波不感エリアの解消の実証では、工事現場内の公衆5Gの不感エリアに対し、メタサーフェス反射板を活用して電波を反射させてエリア拡張の有効性を検証。東北大学での電波不感エリアの解消の実証では、キャンパス内の公衆5G、LTEの不感エリアに対し、メタサーフェス反射板を活用して電波を反射させてエリア拡張を行い、合わせて動的な反射方向制御を適用することで柔軟なエリア拡張の有効性を検証するとのことだ。
※1 電波の波長に対して小さいサイズの構造体を周期配置して任意の誘電率・透磁率を実現する人工媒質(メタマテリアル)のデバイスを用いた反射板で、電波の反射する方向や周波数帯を自由に設計することができる。基地局からの電波をメタサーフェス反射板を用いて任意の方向に反射させることが可能であることから、建物などの遮蔽(しゃへい)物の陰となって電波が届き難い場所に対してサービスエリアを拡大することが可能
※2 山間部・トンネル・地下などの地形的要因やそもそも通信基地局の電波が届かないことによって、電波の受信強度が弱い、または、全く受信できず、通信サービスが利用できない地域
(プレスリリースより抜粋)
※2 山間部・トンネル・地下などの地形的要因やそもそも通信基地局の電波が届かないことによって、電波の受信強度が弱い、または、全く受信できず、通信サービスが利用できない地域
(プレスリリースより抜粋)
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仙台市役所本庁舎
整備第1期建築工事現場
- 東北大学青葉山新キャンパス
(出典:大林組 Webサイトより)









