岡山のデマンド交通で貨客混載スタート AI配車の未来シェアがシステム提供
2020/5/29(金)
株式会社未来シェアは5月26日、同社がシステム提供を行う岡山県久米南町のデマンド交通サービス「カッピーのりあい号」において、貨客混載の宅配サービスを開始すると発表した。
「カッピーのりあい号」は、2016年から岡山県の中央部に位置する久米南町でスタートした。今年1月には未来シェアのAI配車プラットフォーム「SAVS」を導入。運行エリアを町内全域拡大したほか、従来の1日12便のダイヤ運行から、運行時間内で自由に利用時刻を指定できるようになるなど、大幅なサービスリニューアルを行った。年末年始を除いた平日の8:15~17:00(予約受付は8:00~16:30)に運行しており、予約は電話かスマートフォン(web)で受け付けている。運賃は1回300円(一部割引制度あり)。
今回発表したのは、デマンド交通を運行する車両に宅配サービスを加えた貨客混載の開始だ。開始時期は6月初旬の予定。
宅配サービスの配送料は1ケース300円(5kg以内)で、商品代金と合わせてドライバーに支払う。商品配達の依頼は、注文を受けた店舗がスマートフォン(web)で行う。
未来シェアはサービス開始の目的について、「感染症リスクへの防衛対策の長期化が懸念されることを考慮し、外出に不安を抱かれる住民のみなさまへの品物の配達、町内の飲食店や商業施設のサービス向上、安心・安全で持続的な経済活動の維持」と述べた。また、同社は今回のサービス拡大で、人の移動のみならず、人と物、物と物の効率的な送迎と配達への応用を目指すとしている。