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PathfinderとMIC、回送車両マッチングの実証実験開始

2022/4/4(月)

実証実験の目的

株式会社MIC(以下、MIC)とPathfinder株式会社(以下、Pathfinder)は、レンタカー・カーシェアの回送車両マッチングの実証実験を開始する。3月30日付のプレスリリースで明かした。

MICは、ガソリンスタンドの総合的マーケティング支援の会社で、ニコニコレンタカーの立ち上げ、およびフランチャイズ展開を2008年から手掛けている(ニコニコレンタカーFC本部は子会社)。Pathfinderは、2020年に設立された新たなモビリティサービス/物流サービスに特化したベンチャー企業で、人・物・車のマッチングを通じたMaaSプラットフォームの開発を行っている。

レンタカー・カーシェア業界は、空の車両の回送コストとして、年間約50億円を支払っている。このコストは、結果顧客が負担することとなっている。Pathfinderは、この回送業者に委託していた回送を同じ方向に行くユーザーとマッチングする事で空気を運ぶ事なく、片道限定レンタカーとして収益化し、ビジネスとしての可能性を探っている。これにより、回送の低コスト化、地域間需給差・季節変動の解決を図る。さらに、車両が最適な場所・タイミングに配置され、限りある資源が有効活用される未来のサステナブルモビリティ社会の実現を目指す。レンタカー数社が、このモデル自体をトライアルしているが、マッチング難易度は高く、大々的な導入は未だされていない。


同実証実験では、MICが持つニコニコレンタカー直営店舗にある車両と、Pathfinderが持つテクノロジーやノウハウを組み合わせる。これにより、回送車両を単に移動させるだけでなく、その方向に移動したいユーザーにマッチングさせる。そして、レンタカー分野において従来課題とされる地域間需給差・季節変動の解決を通じ、サステナブルモビリティ社会の実現へとつなげる狙いだ。

なお、同実証実験は、MICの直営店の新横浜→千歳をゴールデンウィークの需要に合わせて移動するプロジェクトを第一弾として開始する。Pathfinderは今後、実証実験の第一弾の結果を以って、以降対象ルート・台数の拡大やマッチングシステムの改善を検討すると述べている。

実証実験のイメージ

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