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クオンタムソリューションズとFOMM、日本市場向けEV生産開始

2022/4/12(火)

EVメーカーであるクオンタムソリューションズ株式会社(以下、クオンタム)は、筆頭株主より4億円の資金を調達し、合弁会社の事業第一弾としてEVの生産を開始する。4月6日付のプレスリリースで明かした。
クオンタムにとって今回のEVの生産開始は、EVメーカーとしての地位を確立する上で重要な礎になるという。同社は、長い伝統を持つ日本の自動車工学の知見と、既に高い市場シェアを持つ軽自動車というジャンルを生かし、日本市場で商機を獲得していく予定だ。

また、クオンタムの合弁会社パートナーである株式会社FOMM(以下、FOMM)は、スズキ株式会社でEVを開発していた自動車技術者らが2013年に設立した会社だ。日本とタイの両政府より道路使用許可を得た世界最小クラスの4人乗りEV「FOMM ONE」の製造を受託した。FOMM ONEは、水に浮くように設計された世界で唯一のEVであり、洪水などの自然災害時にも使用可能だ。FOMM ONEをはじめとするEVモデルや、モビリティソリューションの設計・研究・開発に取り組んでいる。



FOMM ONEは、軽自動車が年間自動車販売台数の3分の1以上を占めるという、日本市場のニーズに沿って開発された。同モデルは、軽自動車のカテゴリーに含まれる数少ないEVモデルのひとつであり、一般消費者だけでなく、警備や宅配便など通常業務で車を使用する組織や企業向けにも販売される予定だ。化石燃料への依存の軽減のため、内燃機関車からEVへの乗り換えを支援するために手頃な価格で提供する。

なお、クオンタムとFOMMは、他のOEMメーカーとの提携を通して、新たなEVモデルやモビリティソリューションを開発する。そして、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国加盟国とラテンアメリカ地域、その他のグローバルな都市に拠点を拡大し、今後さらに高まるEV需要に対応するという。

■Quantum FOMM Limited 最高技術責任者 鶴巻 日出夫氏のコメント

「EVの生産開始は、企業や個人向けの手頃な軽自動車を生産するリーディングカンパニーになるという当社の目標実現に向けた重要なステップとなります。また、大きな成長の可能性を秘めた当市場セグメントで、先行者利益を得ることができると期待しています。日本国内の自動車市場における軽自動車の人気と、日本政府が2050年までにカーボンニュートラル実現のため、2030年代半ばまでに国内の新車販売をすべてEVにすることを目指すと公言したことを背景として、FOMM ONEが人気を集め、国内の軽EV市場のシェアの大部分を獲得できる可能性がある」

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