【体験レポート】JRの観光型MaaSアプリ setowa で旅してみた (2020年・秋)
2021/4/9(金)
■Setowa旅 2日目
2日目は10時30分頃から移動開始。 2日間利用可能なせとうち岡山パスを利用し、JRで、福山駅から尾道駅へ向かった。尾道に着いてから、移動中に検索して見つけたカフェでドリンクをテイクアウトし、お目当ての千光寺へ。
チケットには、なんと千光寺のロープウェイパスも含まれていた。鉄道などと同じように、ロープウェイ降車時に利用画面を見せるだけでOKだ。
頂上から見る瀬戸内の多島美は絶景だ。長野育ちの筆者からすると新鮮な光景で感動した。
その後、フェリーで生口島へ。尾道市内を観光するのも良いが、せとうち岡山パスにはフェリーの利用券も含まれている。せっかくの機会なのでこれを利用した。
生口島では、日本画の巨匠・平山郁夫美術館へ。これも、せとうち岡山パスに入場料が含まれている、setowaアプリに表示されるデジタルチケットを見せれば、鉄道などのサービスと同様に美術館に入場することができる。
尾道への帰りも、フェリーで。フェリーは片道1,300円するので、往復するだけでせとうちおかやまパスの値段とほぼ同等である。
最後に、尾道駅から福山駅までJRを利用して、2日間のSetowa旅は終了した。
■setowa旅まとめ
【交通費・対象施設がお得!】
今回筆者が巡ったコースを通常料金で巡った場合、2日間でおよそ7,000円近く掛かるはずだった。それが、せとうち岡山パスの代金2,900円だけで収まり、約4,000円もお得に旅をすることができた。【旅行中、手軽に観光地や食事場所を探すことができる!】
setowaアプリにはエリアガイドがあり、旅行中でも行き先を探すことができる。筆者は、事前にスケジュール作成をできないまま旅に出たので、アプリ内で完結できる点はとても便利に感じた。もちろんいいこと尽くしではなく、改善すればもっとよくなるなと感じる点もあった。
その一つは、スポット掲載数の少なさだ。今回の旅では、良いカフェに巡りあえたものの、スポットの掲載数自体は少ないなと感じた。特に若い世代はInstagramを通して自分好みのスポットを検索する中、どのように差別化するのか気になるところだ。
もう一つが、マイクロモビリティなどによる補助交通についてだ。ここも改善の予知はあると感じた。旅先では「自転車があればもっといろんなスポットを気軽に巡れるのに・・・」と感じる場面がいくつかあり、筆者は利用価格やポート設置箇所の関係で断念した。
この課題は、現在福山や尾道で提供している自転車や電動キックボードのレンタル・シェアリングのサービス範囲が広がったり、新たなマイクロモビリティが登場したりすれば評価も変わってくるだろう。今後の展開に期待したい。
(取材・記事:小林 舞)
・当記事は2020年10月下旬に現地取材し、限定公開していたレポートを再構成したものです。施設・店舗・各種サービスの営業状況などについては最新の情報をご確認ください。
・当記事で使用した画像は、筆者が撮影したものです。
・当記事で使用した画像は、筆者が撮影したものです。