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ソフトバンク、Splyt社の主要株主に モビリティサービスの相互接続を加速

2020/6/20(土)

Splytの事業イメージ

Splytの事業イメージ
ソフトバンク プレスリリースより

ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)は、モビリティサービスのアプリと旅行予約プラットフォームの相互接続事業者で、英国のスタートアップである Splyt Group Ltd.(スプリット 以下、Splyt)の1,950万米ドルのシリーズB投資ラウンドを主導し、同社の主要株主になったことを発表した。
※1米ドル108円換算で約21億円相当
今回の出資に合わせて、ソフトバンクはSplytと業務提携を行い、法人事業統括 グローバル営業本部 執行役員本部長の野崎 大地 氏がSplytの取締役に就任する。

Splytは、独自のテクノロジーで複数のサービスや決済プラットフォームを相互に接続させることができる。相互接続により一つのアプリでさまざまなサービスを利用することが可能となり、サービス利用機会の拡大やユーザーの利便性向上などの付加価値を提供している。

日本では昨年11月、SplytとJapanTaxiが協業し、ソフトバンクも出資する東南アジアのMaaSアプリ大手Grabとの連携を開始。Grabのユーザーが、日本でもGrabアプリからJapanTaxiに加盟するタクシーを利用できるようになった。
※東京都・京都府・札幌市・名古屋市・沖縄県の全国5エリアが対象(2019年11月の発表時点)

SplytはすでにAlipayやGrab、Booking.comなどのさまざまなアプリをモビリティサービスのアプリに接続させており、ソフトバンクの発表によると、その実績と幅広いパートナーシップが最大の強みだとしている。Splytは、今回調達した資金でシェアサイクルやシェアバイクなどのモビリティサービスも加えて、グローバルネットワークのさらなる拡大に取り組む方針だ。

■Splytの共同創業者でCEOのPhilipp Mintchin(フィリップ・ミンチン)氏のコメント
「Splytは、世界のどこにいても普段と同じ操作で利用できるシームレスなモビリティサービスを、パートナー企業がエンドユーザーに提供できる基盤の整備を目指しています。世界的にも優れた企業とパートナーシップを組み、今回新たにソフトバンクおよびAmerican Express Venturesを出資者として迎え入れられたことを大変うれしく思います」

■ソフトバンクの代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮内 謙 氏のコメント
「スマホの普及により、買い物や食事、旅行などの日々の生活にスマホアプリが欠かせないものになった一方、さまざまなアプリが急増したことで、複数の機能を一つに集約するスーパーアプリの必要性が高まっています。モビリティサービスのアプリと決済や旅行予約プラットフォームなどの相互接続において、Splytの先を行く企業はなく、同社との提携はスーパーアプリの顧客基盤の強化と利用機会の拡大を可能にします。また、Splytが持つテクノロジーと同社のグローバルネットワークは、ソフトバンクが保有するアセットの価値をさらに引き出し、『Beyond Carrier』戦略の推進を加速させます。Philippと彼の非常に優秀なチームと長期にわたる関係を構築できることをうれしく思います」

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