ソニー・ドコモ、日本グアム間で5G活用のエンタテインメント車両遠隔操作に成功
2021/3/24(水)
ソニー、およびNTTドコモは、グアム島にあるエンタテインメント車両Sociable Cart(ソーシャブルカート)「SC-1」を約2,500キロ離れた東京から、5Gを活用して遠隔操作する実証実験に成功した。22日のプレスリリースで発表している。
SC-1は、ソニーとヤマハ発動機が共同開発したエンタテインメント車両だ。29日まで沖縄県のイオンモール沖縄ライカムでクルージングサービス「らくがきクルーズ」を提供している。今回の実証実験は、5Gの低遅延、大容量、高速の特長を活かし、SC-1から車両の周辺映像を都内のソニーの開発拠点に伝送し、東京にいるドライバーが映像を見ながら運転した。通信はドコモの100%子会社であるドコモパシフィック社の5Gを利用し、グアムの検証用屋外施設にて乗客を載せた状態で実施している。
SC-1は、車両前後左右にイメージセンサーを搭載している。360度全てにフォーカスの合う映像を車内のディスプレイに映し出すことで、車両周囲の環境を一度に把握することが可能だ。また、搭載したイメージセンサーと内部に設置したディスプレイにより、昼夜を問わずライトなしに車両周囲を認識しながら運転できる。
ソニーはリアリティ(Reality)、リアルタイム(Real-time)、リモート(Remote)を追求する「3Rテクノロジー」によって、人々にエンタテインメントの感動とそれを支える安心を届けることで新たな価値創出を目指すという。また、今後「3Rテクノロジー」も活用することで「移動を楽しくする」サービスを拡充し、ヒトとクルマの新たな楽しみをさまざまな領域へ提供すると述べている。
なおドコモは、今回の実証実験で得られた成果を生かし、海外での新たな旅行体験や移動体験の創出などエンタテインメント分野での価値創出、および働き方改革をはじめとする社会課題解決をめざすと語った。
(出典:ソニー Webサイト、およびNTTドコモ Webサイトより)