SWAT Mobility、ゼンリン保有の道路データをアプリに導入
2021/6/4(金)
シンガポールに本社を置くSWAT Mobility Pte. Ltd.(以下、SWAT Mobility)は6月3日、地図データベースを提供する株式会社ゼンリン(以下、ゼンリン)が保有する道路ネットワークデータを、SWAT Mobilityの日本向けオンデマンドバス アプリに導入すると発表した。これにより、世界でも特に複雑な道路事情を抱える日本市場において、より高精度なルーティングを提供し、サービス展開を加速する。
SWAT Mobilityは、世界トップクラスの高精度なルート最適化技術の開発や、最小の車両台数で複数の乗客を効率良く相乗りさせる独自ルーティングアルゴリズムを駆使したオンデマンド相乗りサービスを世界7カ国で展開している。日本市場においては、入り組んだ狭い道や一方通行・時間帯規制といった複雑な道路規制が多く、正確なルーティングの提供に時間を要していた。そのような課題を解消するために、ゼンリンの高精度・高鮮度な道路ネットワークデータをSWATのオンデマンドバス アプリに導入する。ゼンリンの道路ネットワークデータは、調査員自らが網羅的に調査し、独自の編集ノウハウで整備しており、高精度な道路情報を提供できる。これにより、各種道路規制(一方通行、侵入禁止、右左折禁止、時間帯別規制など)を把握したルーティングに加え、数センチ単位で保有する道路幅情報によって狭い道のルーティング回避が可能となり、特に都市部におけるルーティングのさらなる最適化を実現する。
また、ドアtoドア案内を可能にする到着地点情報を整備しているため、需要が高まっているラストワンマイルの荷物配達やフードデリバリーへのルーティング技術導入も予定している。さらに、対象エリアの道路事情把握などを含めたSWATサービスの導入納期を従来の1〜2カ月程度から最短2週間と最大4分の1程度まで削減する。
なお、SWAT Mobilityは、今後とも、テクノロジーの力で「移動」に関する様々な課題解決を進め、効率的で消費者にとって最適な移動を実現する社会に向けて取り組むと述べた。