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竹中工務店とドコモ、建設MaaSの実証を大阪で開始 AI運行バスで貨客混載の検証

2020/11/6(金)

実証実験イメージ図

実証実験イメージ図

竹中工務店とドコモが5日、ドコモの「AI運行バス」システムを活用する、建設現場における需要に応じた「建設MaaSオンデマンド移動&搬送」実証実験において、貨客混載輸送の検証を大阪市内で実施することを発表した。
「建設MaaS」とは建設中の交通・物流・サービスに関する課題解決をしながら、完成後のまちで実装されるMaaSに活かすことをめざす取り組み。竹中工務店が大阪・関西万博関連のアイデア募集で提案した概念だ。

「AI運行バス」は、ドコモが提供する「高度なAIによる配車制御で乗りたいときに、乗りたい場所で、誰でも簡単に乗車予約ができる」ことを掲げるオンデマンドサービスだ。

10月5日から竹中工務店とドコモは、「AI運行バス」を活用した実証実験を開始。10月5日から11月4日は人の移動を中心に検証、11月5日から30日は「AI 運行バス」では全国初となるオンデマンドによる貨客混載輸送の検証を実施する。

今回の実証実験の目標は、人の移動時間の削減とモビリティ移動を利用した物の搬送を、システムを活用して同時に利便性高く簡単に行うことだ。さらに、モビリティ乗車中も、コロナ対策のほか、車酔い軽減対策やノートパソコンを利用しやすい環境整備を施す。これらを通じ、快適に仕事が進められる価値ある移動時間にすることを目指す。

今回の実証実験は、養生材・カラーコーン・消耗品雑材といった建設副資材のほか、ほっかほっか亭総本部と連携し、弁当などの飲食物を搬送する。サービス対象者は、竹中工務店の社員および協力会社関係者約1,000名。大阪市内約10km 区画を対象エリアに、建設現場や事務所、行政機関を中心とした約50拠点を「AI運行バス」の乗降ポイントに設定する。

今後両社は、万博開催が予定されている夢洲などの公共交通網が未整備のエリアでの大規模開発への適用や、建設現場が散在する都市部での複数の建設業者が連携する運用も視野に入れている。

■関連画像(ドコモ プレスリリースより)

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