ティアフォーとLG、戦略的提携を締結 自動運転シミュレーション分野で開発加速
2020/1/9(木)
株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)は、韓国・LG Electronics(以下、LG)と戦略的提携を結んだと発表した。
ティアフォーは、かねてから自動運転システムのシミュレーターとしてLGが開発したLGSVLシミュレータを活用するなどしていた。また、両社は2018年に創設した自動運転OSの業界標準構築に向けた国際業界団体The Autoware Foundationに、創設当初から参加している。今後は、Autowareのオンラインシミュレーションソリューションを開発をさらに進める方針。LG側も今回の提携を機に、LGSVLシミュレーターを、開発者がより安全にシステム開発とテストを行うことができる高度な自動運転シミュレーションに発展させていきたい考え。
ティアフォーの創業者で現在CTOを勤め、The Autoware Foundationの理事長でもある加藤真平氏は、「今回の戦略的パートナーシップと、LGSVL SimulatorとAutowareの統合によって、時間効率とコスト削減効果の高い自動運転車シミュレーションのテストと検証が実現し、誰でも簡単に自動運転のシミュレーション環境にアクセスできるクラウドサービスを提供できるようになります」と語っている。
シリコンバレーにあるLGのAdvanced Platform LabでVice Presidentを勤めるSeonman Kim氏は、「当社の高性能シミュレーションエンジン、広範なデータおよびコンテンツ生成パイプライン、シームレスなローカルおよびクラウドシミュレーション統合機能により、LGは無数のユースケースのシミュレーションの力を解き放つユニークな立場にあります」とし、「当社のLGSVLシミュレータソリューションをAutowareと組み合わせることにより、LGとTier IVは、自動運転開発のパイプライン全体を共同で実現し、より良い、より安全な、より信頼性の高い製品とサービスをより迅速に作成できます」と語っている。