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ティアフォー、自動運転レポートを公開 実証の知見など集約

2020/8/6(木)

株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)は、自動運転技術の発展および実用化に貢献することを目的として、同社の自動運転に対するアプローチや考え方、これまでの実証実験で得られた安全性に関する知見、そして今後の課題と対策を集約した「Tier IV Safety Report 2020」を公開した。

2015年の創業以来、ティアフォーは「『自動運転の民主化』−誰もが自動運転の発展に貢献できるエコシステムの構築−」というビジョンを掲げ、交通事故の低減や交通の利便性向上等、さまざまな社会課題の解決に向けて自動運転技術を開発してきた。また、自動運転を構成する要素は車載システムからソフトウェア、クラウド、全てを包括するプラットフォームまで多岐にわたり、さらに技術の実用化・普及のためにはコストや安全性の面でも社会的に受容されることが必要不可欠となる。

ティアフォーでは、これら全ての要素を効率的かつ大規模に開発していくために、世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」によるエコシステムの構築を推進している。このエコシステムを最大活用することで、世界中の誰もが自動運転技術の発展に寄与できる「水平分業型」のオープンな開発を展開することと、透明性の高い安全な自動運転技術の確立を目指している。
※「Autoware」はThe Autoware Foundationの登録商標。

また、ティアフォーは、Autowareの開発を主導する立場として、18都道府県の約50市区町村において約70回という国内トップクラスの実証実験数を誇り、海外においても現地パートナーと協力して実績を積み重ねている。
※数字はいずれもティアフォーの発表による

今回取りまとめた「Tier IV Safety Report 2020」では、ティアフォーがAutowareの開発を通して得た知見、および多様な環境下での実証実験を通して培った経験を基に、ODD類型やReference Designを一部公開し、透明性の高い安全な自動運転技術の確立に向けた方向性を提示している。

また、自動運転技術の検証方法、車両走行を伴うオペレーションの安全性対策、規制対応や許認可に対する提言を含め、これまでの開発と実証実験のプロセスで見えてきた様々な課題についても形式知として広く共有している。なお、本Safety Reportの英語版も後日公開する予定だ。

レポートはティアフォーのWebサイトで公開している。
https://tier4.jp/news/safetyreport/

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