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名古屋で始まるタクシーの新たな形 つばめタクシー×はこだて未来大学×NTTドコモ×未来シェア

2018/4/23(月)



上:配車決定までのイメージ
下:SAVのシステム構成イメージ



※当記事に使用する資料はすべて株式会社未来シェアより提供

利用者はSAVSのスマートフォン専用アプリから、乗車位置、降車位置をセットして配車を要求することができる。その際、SAVSクラウドが到着予定時刻を知らせてくれる。一方、ドライバーにはSAVSへ搭載されたAndroidナビゲーションアプリへ迎車の指令と行き先の指示が届く。配車はすべてSAVSの現在位置や空席状況を基に、SAVSクラウドが自動で決定する。SAVSを導入することで、乗客の居ないまま走行を続けるタクシーやバス、長時間の順番待ちや客待ちを続けるタクシーを無くす効果が期待できるほか、最短経路、乗合い配置による高移送効率化、予約時刻に送迎、乗車要求に即した配車を行うことができるようになる。

実験で目指すシェアリングエコノミー

実証実験の範囲となったのが名古屋市の東部12km四方エリア内の東区、千種区、名東区、昭和区、瑞穂区、天白区。実験期間は2018年の2月19日から3月12日、利用可能時間は8:30~16:30まで。モニターはエリア内の住民の他、愛知腎臓協会の加盟者とその家族、通常の利用者。利用者名簿に基づいて参加者には事前に利用者IDが交付された。スマートフォンアプリの他にも携帯電話からコールセンターへ電話することでも利用できる。

実証実験中の料金体系のイメージ



乗合い成立時の料金は配車決定時に事前確定する。乗合い成立時の料金体系は、料金=乗降予定地点間の距離×450円(=kmあたりの距離単価)×1.2×0.6。初乗運賃は450円に設定された。乗合い不成立の場合も料金は配車決定時に事前確定し、料金=乗降地点間の距離制運賃×時間係数。乗降予定地点間の距離制運賃は1.05kmまで450円+235m毎に80円加算され、時間係数は1.2(10km未満)、1.15(10km以上)だ。キャンセル料は発生せず、今回の実験では高速道路の利用は不可となった。料金について未来シェア代表取締役の松舘渉氏は「乗合いになるかならないかはAIの配車指示次第となっている。(乗合い成立時の料金か不成立時の料金か)降車の際の結果をもとに料金を徴収させていただく」と述べた。

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