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ヴァル研、MaaSへの取り組み 「人にフォーカス」した移動をつくる 1/2

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2018/10/1(月)

ヴァル研究所 代表取締役社長・太田信夫氏インタビュー

ヴァル研究所株式会社(以下、ヴァル研究所)は本年7月、ドコモ・バイクシェアと連携し、東京都内10区のシェアサイクルに対応した公共交通との複合経路検索サービス「mixway(ミクスウェイ)」の実証実験開始を発表した。公共交通と成長著しいシェアサイクルとの連携に取り組んでいる。続いて9月には小田急電鉄と、自動運転バスの実証実験にあわせたMaaSトライアルの実施を発表した。移動の接続性にとどまらず、乗車予約と周辺の飲食店情報の発信など、一歩先へと踏み込んだトライアルの実施は注目を集めた。本記事では、ヴァル研究所 代表取締役社長・太田信夫氏(以下、太田氏)にインタビューを行い、これらの取り組みの狙いについて迫った。「駅すぱあと」などのサービスを通し、人々の移動を支えてきた同社の考えるMaaSの姿とは、一体どのようなものだろうか?

シェアサイクルが経路検索に対応!mixwayが目指す次世代モビリティ社会とは?

mixway実証実験の概要

mixwayは、電車やバスなどの公共交通とシェアサイクルを組み合わせた「経路検索」やリアルタイムでポートの空き状況などがわかる「リアルタイムポートマップ」が利用できるスマートフォン向けWebサイトだ。ヴァル研究所は今年5月から、mixwayのベータ版を公開しており、北海道札幌市で認定NPO法人ポロクルとともに、札幌市におけるサービスの実証実験を行っていた。今回の実証実験は、ドコモ・バイクシェアが運営する都内10区のシェアサイクルをmixwayに組み込み、ニーズ調査に取り組んでいる。

ドコモ・バイクシェア



――今回のmixway実証実験の狙いを教えてください。

太田氏:今までラストワンマイルの移動手段は、ほぼ徒歩で案内していました。昨今シェアサイクルが盛り上がりを見せたこともあり、シェアサイクルでの移動を組み込んだ複合経路を出し、ユーザーがどのようなニーズを持っているのか調査するのが今回の目的です。一方で、シェアサイクル市場はまだまだ認知度が高くない面もあります。複合経路を提示することで、認知度向上にどれほど寄与できるのかを計るという目的もあります。従来「駅すぱあと」の利用者は法人などサラリーマンの利用が多いという背景もあり、都内のmixway実証では、通勤・通学を主なターゲットにしています。

――取り組みを始めた背景は、シェアサイクル市場の活性化以外にもあるのでしょうか?

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