VISH、スマホ1台でバスの位置情報を共有できる「バスキャッチライト」発表
2025/9/24(水)
バスロケーションシステムを手掛けるVISHは、ドライバーのスマートフォンだけで送迎バスなどの現在地を共有できる新サービス「バスキャッチライト」を発表し、9月19日から事前登録を開始した。専用機器は不要で、利用者は共有されたURLを開くだけで車両の”いまどこ?”を確認できる。企業の従業員送迎やイベントシャトルなどでの問い合わせ対応の負担軽減を目指す。
企業の従業員送迎や医療・福祉施設の送迎、スクールバス、イベントシャトルバスなど、様々な場面で運行される送迎バスでは、交通渋滞などによる遅延が発生した際に利用者からの「バスは今どこにいるのか?」という問い合わせが集中し、現場の負担となるケースが多かった。
VISHが新たに提供する「バスキャッチライト」は、この課題をシンプルかつ低コストで解決するクラウドサービスである。ドライバーが専用のスマートフォンアプリを起動して走行するだけで、車両の現在位置情報がリアルタイムで配信される。管理者は、発行された専用URLやQRコードを利用者に共有。利用者は、自身のスマートフォンなどでURLを開くだけで、アプリのインストール不要で地図上のバスの位置を確認できる。
このサービスの最大の特長は、高価な専用車載器や複雑な時刻表設定が不要な点だ。ドライバーのスマートフォン1台あればすぐに運用を開始できるため、初期費用を抑えられるだけでなく、臨時便や突発的な代替輸送、短期間のイベントシャトルなど、これまで位置情報サービスの導入が難しかった場面でも手軽に活用できる。
「バスキャッチライト」の導入により、事業者は問い合わせ対応の負荷を大幅に削減できるほか、利用者は待ち時間の不安を解消できる。さらに、走行履歴(ログ)が自動で保存されるため、運行ルートの見直しや利用者からのクレーム対応時のエビデンスとしても活用可能だ。
VISHは、2025年10月1日から無料トライアルサービスの本格提供を開始する。料金は初期費用無料で、月額5,000円(税別)/台。サービス開始に先立ち、9月19日から無料トライアルの事前登録を受け付けており、インタビューに協力することで無料期間を通常30日から90日に延長するキャンペーンも実施する。