福井市清水地区でAIオンデ-マンド交通「mobi」実証開始 WILLERグループが協力
2025/12/1(月)
福井市地域生活交通活性化会議は、WILLERグループのCommunity Mobilityなどと連携し、AIオンデ-マンド交通「mobi」の実証運行を福井市清水地区で開始した。高齢化に伴う移動ニーズの変化や、担い手不足といった課題に対応するため、新たな地域交通のあり方を検証。約1ヶ月間の実証を通じ、持続可能なモデルの構築を目指す。
福井市南西部に位置する清水地区では、これまでも路線バスやコミュニティバスなどが運行されてきたが、近年の社会環境の変化を受け、より利便性が高く、効率的な地域交通への再編が求められていた。
この課題に対し、福井市地域生活交通活性化会議は、WILLERグループが全国で展開するAIオンデマンド交通「mobi」の導入を決定。2025年11月28日から約1ヶ月間、実証運行を行っている。
「mobi」は、決まったルートや時刻表を持たない予約型の乗合交通だ。利用者は、Webアプリまたは電話で乗車を予約すると、AIが他の利用者の予約状況や道路状況を考慮し、最適な相乗りルートをリアルタイムで算出。車両を配車する。
今回の実証では、清水地区内の病院や公民館、学校など、住民の利用頻度が高い94箇所を乗降地点として設定。通院や買い物、子どもの送迎といった日常の様々な移動シーンで、自宅近くから目的地近くまで、きめ細かく対応する。
運行は地元の福井交通が担い、Community Mobilityがシステム面から支援。実証期間中の運賃は無料で、多くの住民に新たな移動サービスを体験してもらうことで、その有効性や課題を検証する。
福井市は、この実証の結果を踏まえ、既存交通との連携や役割分担も考慮しながら、誰もが自由で安心して移動できる持続可能な地域交通ネットワークの構築を目指すとしている。







