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WILLERら、ニューノーマルに対応した自動運転サービスを検証 けいはんな学研都市で実施

2021/2/8(月)

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実証実験で使用するNAVYA ARMA

WILLER株式会社(以下、WILLER)とST Engineering、株式会社けいはんな、株式会社ピノスは、京都府と精華町の協力のもと、公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構が推進する、けいはんな公道走行実証実験プラットフォーム(K-PEP)を活用し、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)の公道において、ニューノーマルに対応した自動運転サービス実証実験を実施する。
※関西文化学術研究都市推進機構は、日本初の企業乗合型、住民参加型の「けいはんな公道走行実証実験プラットフォーム」 を提供し、自動運転等の新技術や新たな交通システムの確立を支援している。

現在、コロナ禍による外出機会の減少により、運動不足やストレスの増加、地域経済の鈍化が問題視されている。今回の実証実験では、これらの課題を解決するため、安心して外出することができ、地域住民の健康増進と経済活性化を図る「けいはんなモデル」の検証を行う。

すでに昨年12月には、自動運転の技術実証実験を実施しており、安全性ならびに運行計画の妥当性を検証済みだ。今回はサービス実証実験として、運行コストの明確化ならびに受容性・利便性・事業性の評価を目的としている。

■サービスの詳細

実証では、移動に健康プログラムを組み合わせた高齢者向けプランと、さらに快適なテレワーク環境の提供などを加えた在宅勤務者向けのプランを提供する。既存交通の代替としての自動運転ではなく、目的に合わせた新たな移動サービスとして提案を行う。

自動運転車両は仏・NAVYA製のNAVYA ARMAを使用し、精華台1丁目から5丁目の住宅地とけいはんな記念公園をまわる約4.8キロを走行する。また、けいはんな記念公園からけいはんなプラザホテルまでは、健康増進を目指しシェアサイクルで移動する。

(1) 高齢者向けプラン:2月16日~19日
自動運転車両による移動サービスと、プロのトレーナーによるフィットネスプログラムを提供する。周回ルート内の最寄りのバス停から、けいはんなイノベーションセンター(KICK)まで移動し、プログラムを受ける流れだ。受講後は継続的に運動を行えるようフィットネスアプリも提供する。
(2) 在宅勤務者向けプラン:2月13日・14日
自動運転車両とシェアサイクルを組み合わせた移動サービスを提供する。けいはんな記念公園でシェアサイクルに乗り換え、けいはんなプラザホテルでフィットネスプログラムを受ける流れだ。なお、こちらのプランではホテルの一室でテレワーク体験も受けられる。

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ルート図



自動運転バスの運行については、WILLERが全体の統括管理、実証内容の企画およびオペレーションを行い、ST Engineeringが自動運転の技術設計やナレッジを共有する。そして、BOLDLYがセーフティオペレーターのトレーニング、3Dマッピング、およびルート設定などの技術提供を行うほか、地元交通事業者である奈良交通と安全面を検証する。

なお、この実証は京都府による「コロナ社会対応ビジネスモデル創造事業補助金」の「チャレンジプロジェクト」として採択され、一部補助を受けながら行う。

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