地図も「鮮度」重視へ ゼンリンが道路情報の自動抽出技術をMoTと開発
2020/4/23(木)
株式会社ゼンリンは、タクシー向け配車システムの提供などを行う株式会社Mobility Technologies(以下、MoT)と、道路情報の自動差分抽出の共同開発を行うことに合意した。ゼンリンが展開するナビゲーションシステムや、自動運転時に使用される地図情報のメンテナンス効率化を目指す。
ゼンリンとMoTは、今回の共同開発の目的について、正確な地図情報を提供するためのデータメンテナンスの効率化を挙げている。道路の建設や交通標識の新設・変更、路面ペイントや信号機の情報など、道路情報は絶えず変わり続けるため、その変化に対応する必要がある。今回共同開発を発表した「道路情報の自動差分抽出」は、MoTが、タクシーやトラックに設置したドライブレコーダーから映像データ取得し、既存の地図情報と実際の道路情報の差分を機械学習によって自動で抽出する。この変化情報をゼンリン側がデータベースとして活用する流れだ。ゼンリンによると、これにより「高鮮度な地図情報の提供」が可能になるという。