ANAら4者、車いすユーザーが移動したルート表示機能の精度向上
2022/5/24(火)
全日本空輸株式会社(以下、ANA)、一般社団法人WheeLog(以下、WheeLog)、株式会社ゼンリン(以下、ゼンリン)、株式会社ゼンリンデータコム(以下、ゼンリンデータコム)は、「バリアフリー地図/ナビ」機能にて活用されている車いすの移動履歴と、ゼンリングループが保有する地図データ(歩行者ネットワークデータ)とのマッチング処理を実施し、実際に車いすユーザーが移動したルート表示の精度を向上(正規化)した。5月23日付のプレスリリースで明かしている。
この取り組みは、国土交通省「令和3年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択されたUniversal MaaSの実証実験の一環として行ったものだ。ANA、WheeLog、ゼンリン、ゼンリンデータコムをはじめとしたUniversal MaaSのパートナー各社は、これまで交通事業者、自治体、大学などと連携し、何らかの理由で移動にためらいのある利用者(移動躊躇層)に提供する移動サービスの実証実験を行っている。ANA、WheeLog、ゼンリン、ゼンリンデータコムの4者は、2021年9月より、ANAの経路検索サービス「空港アクセスナビ」の徒歩区間における「バリアフリー地図/ナビ」機能の運用を開始している。同機能は、車いすで実際に走行したルート・利用したスポットなどの表示を移動参考情報として提供しているが、GPSの測位精度の誤差によりルート表示に課題があった。
なお、4者は今後、正規化データの検証と精度向上を行い、正規化後のルート情報を用いたバリアフリールートのナビ(検索・案内)機能および地図データの拡充により、車いすユーザー向けルート情報の実現に向け取り組むと述べている。
(出典:ANA Webサイトより)