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自動運転コネクティビリティで実現するモビリティソリューションとは

2017/11/2(木)


個人のニーズを最適化する BIOTOPE

現在、IoTは縦割りの傾向にある。提供可能な部分を提供して完結するのではなく、業界横断をして相互オペレーションができるようにできればコスト削減にもつながる。サービスの内容も豊かになり、さらには経済成長も促すことができる。IoTの新しいソリューションを促すためには、システムのためのシステムを作り、それらをさらに一つの大きなシステムに統合する必要がある。すべてのサービスに一つの点からアクセスできるようになるようなサービスAPIを確立させるを目指している。

 

 
INFORMATION-AS-A-SERVICEは提供されている情報にいかにアクセスできるかが鍵となる。データフォーマットが異なったり、アクセス形態が変わったりしてもアクセスできることは重要である。情報は有料で、必要なときには課金されてユーザーが代金を支払う。お金を払うわずらわしさを取り除くために、デバイスかクルマに課金の手段を委ねる財布機能が必要となる。

CONTEXT-AS-A-SERVICEは、さまざまなニーズの中で必要なものを最適化するために個人を理解してくれるサービスである。個人がどのような環境におかれているかを理解し、フィルタリィングを行い、必要なサービスを課金して提供してくれる。BIOTOPEはこれを実行時間内に状況予測しながらパーソナリゼーションに結びつけていく。例えば、仮想空間を通るクルマがあれば、駐車するところはいつもと同じか、目的地はどこか、実際に駐車するスペースが残っているかどうかを把握して進む。このエコシステムを立ち上げるのは容易ではない。データの標準化の他に、データに対してのアダプターを設ける各技術もビジネス上の契約を通して確立していく必要がある。サービスのAPIを含め、パートナー間でWIN-WINの関係が構築できるかも問題となる。

 

クルマの自動的な判断で渋滞は緩和する

交通情報について、約72%の人はラジオの交通情報で、約80%の人はナビシステムを活用しているという統計がある。すべてのドライバーは同じ情報を持ち、この情報を元にどのルートを運転するかを決定している。一方通行の道路が5つあり、一部の道路で一方通行を解除すると、何人かは別の経路を走る。さらに一方通行を解除していくと、新しいバランシングになって、全体的に渋滞が増えてしまう。道路を加えることで道路状況が悪くなることは、数学的にも証明されている。一部の人たちが遠回りをすることで、ほとんどの人がより早く目的地に到達する。つまり一部の人たちを説得できれば他の人たちがメリットを得られるのだ。そのためには誰に照準を絞るのかを決める必要がある。

 

 
自動運転に切り替わるのはチャンスであり、ほとんどの都市における交通状況が改善されるであろう。自動運転車両が自動で経路を判断して渋滞を制御できるようになる。個人の背景や環境を判断して、早く目的地につかないといけない人たちを振るいにかけることで交通整理ができる。全員に公平となるような条件にする対策は必要だ。このように、自動運転はただクルマが勝手に運転するものではなく、さまざまな知識を駆使することができるものなのである。
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