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ボッシュ、今後の成長要素としてAIoT・電動化・グリーン水素に注力

2021/5/10(月)

ボッシュは4月22日、2020年度決算報告書を発表した。その中でIoTとAIを組み合わせたAIoT、電動化、グリーン水素が今後の成長要素であると語っている。
ボッシュは、IoTとAIの組み合わせに関する豊富な経験によって得た競争上の優位性を活かして、未来の事業を創出し、AIoTのリーディングカンパニーを目指すという。今後数年でAIをベースにした製品の売上高が数十億ユーロ規模に成長すると予測している。さらに、AIを活用して自社製品の利用状況に関するデータを分析し、新しい機能やサービスを追加するソフトウェアアップデートを提供したいという考えを示した。

また、設置済みのデバイスに接続できる新しいカメラとAIボックスへの検知器の統合を進めているという。最初のアプリケーションは、混雑時、さらに照度が厳しい場合であっても車両の存在と位置をいち早く正確に検知できる交通感知器となる予定だ。ユーザーアプリケーションのデータ量が増えればそれだけ、正確な事故検知など、AIの機能も進化する、とボッシュは述べている。

eモビリティは、ボッシュのパワートレインテクノロジー関連のコア事業となりつつあるという。ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のフォルクマル・デナー氏は、今年1年だけでさらに7億ユーロに及ぶ大規模な先行投資を行うことを報告した。電動パワートレインコンポーネントの売上高は市場の2倍のペースで成長を続け、約40%増加している。eモビリティにおける変革の鍵として、バッテリーコストの低減と、クライメートアクション(気候変動に対する取り組み)目標に合わせて設けられる排出ガス規制を挙げた。

水素関連の成長市場にも注力しており、EU内のグリーン水素市場の年間成長率は65%、2030年までに400億ユーロ規模に成長すると予測している。ボッシュは定置用、およびモビリティ用途の燃料電池ソリューションを開発しており、2021年から2024年にかけて、燃料電池関連のテクノロジーに10億ユーロ以上を投資する予定だ。最近では、燃料電池パワートレインを製造するために、中国の慶鈴汽車グループ(Qingling Motor Group)との合弁会社を設立した。2021年末までに、70台のトラックで公道テストを行うという。
(出典:ボッシュ Webサイトより)

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