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ボッシュ、将来のデジタル成長分野に100億ユーロの追加投資を発表

2022/11/16(水)

ロバート・ボッシュGmbH(以下、ボッシュ)は11月9日、2025年までにデジタライゼーション、およびネットワーク化に100億ユーロを投資すると発表した。さらに、IBMと量子コンピューティングの分野で提携することも発表している。
ボッシュは、投資の3分の2を持続可能性、モビリティ、インダストリー4.0に焦点を当てた有望な新テクノロジーの開発と普及に充てる予定だ。

また、同社は、IBMとの協業関係において、産業用途で特に重要な素材シミュレーションにおける長年の経験を提供する。一方、ボッシュは、IBMクラウド上で利用可能な20台以上の最先端の量子コンピューターにアクセスできるようになる。

さらに、ボッシュは、量子コンピューティングを活用して、素材シミュレーションを行う。目標は、カーボンニュートラルなパワートレイン(電気モーターと燃料電池)に使用するレアメタルとレアアースの代替物質を今後10年以内に見つけることだ。

ほかにも、同社は、燃料電池用の新素材にくわえて、さらに軽量、コンパクト、効率的で、入手しやすい新しいモーター用磁石にも関心を寄せているという。こうした新素材は、レアアースよりも環境にやさしいことが期待されている。

■ボッシュ 取締役会会長 シュテファン・ハルトゥング氏のコメント
「ボッシュはIBMと非常に特殊な応用分野を対象とした素材シミュレーションの経験を共有しており、代わりにハードウェアを含む量子コンピューティングの計算能力と適用可能性について、より深い洞察を得ています。私たちはともに、量子シミュレーションを次のレベルに引き上げ、国際的な競争力を獲得しています。量子テクノロジーはヨーロッパの技術主権にとって極めて重要です。他の地域に開発を任せるのではなく、産業分野の用途を開拓し、ビジネスモデルを遅滞なく開発することが重要です」

(出典:ボッシュ Webサイトより)

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