石巻市での「コミュニティカーシェアリング」

「ユーザー目線の技術開発が行われているか」という視点から、コミュニティの最前線で活躍する吉澤武彦・(一社)日本カーシェアリング協会代表理事は、対談講演の中で自身が宮城県石巻市で取り組んでいるカーシェア事業について語った。東日本大震災で甚大な被害を受けた同市では、６万台のクルマが流され深刻なクルマ不足に陥っていた。吉澤氏は、仮設住宅の中でカーシェアリングができれば非常に便利だという支援団体からの提案を受け、事業の経験が無く、クルマを１台も保有していない状況で、まさにゼロからカーシェア事業に乗り出した。

「仮設住宅は立地が悪く、クルマが無いた...