日野自動車、フォルクスワーゲン子会社TRATONと電動化で協業へ
2020/11/12(木)
日野自動車が10月28日、フォルクスワーゲンの子会社であるトレイトン(TRATON)と、電動車の企画と提供に向けた協業契約を締結した。
トレイトンは、2018年8月30日にフォルクスワーゲントラック&バス(Volkswagen Truck & Bus GmbH)から社名を変更。旧社名だった2018年4月に、日野自動車と戦略的協力関係の構築に向けた合意書(Strategic Cooperation Framework Agreement)に調印した。今回の合意は、トレイトンと日野、それぞれが持つ強みの融合を目指すものだ。両社は融合した成果を電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)の開発、およびソフトウェアや各種インターフェイスを含む電動プラットフォームや電動化コンポーネントの共通化に活用する。
また、トレイトンと日野は、高い専門性を持つ両社のメンバーでチームを形成する計画も発表した。このチームは、スウェーデンのセーデルテリエで活動を開始、のちに東京にも拠点を構える予定だ。
日野自動車の下社長は、「商用車メーカーならではの強みを掛け合わせ、電動車の一括企画を行い、お客様に最高の価値を提供する」と語った。TRATONのグルンドラーCEOは、「強力なパートナーである日野との新たな協業は、電動化に関する次の重要なステップであり、我々の使命を前進させる」と話した。
トレイトンは11月4日、 年末までにロードマップの作成を目指すと発表。フォルクスワーゲングループのエム・アー・エヌ(MAN)、スカニア(Scania)、フォルクスワーゲン・カミニョイス・イ・オニブス(Volkswagen Caminhões e Ônibus:VWCO)、これに日野自動車を加えた4社の開発活動のタスクと焦点について、合意に達する予定だと言及した。
(出典:日野自動車 Webサイト、TRATON webサイトより)